年が明けると、もうお花屋さんは春のお花が満載です。
お部屋に春の柔らかい色合い、瑞々しい質感、ひらひらしたフォルムの春のお花があるとそれだけで、明るくウキウキした気持ちになります。
球根のお花の代表格、チューリップやヒヤシンス、ラナンキュラスなどは、お水が少しだけでも、自分でぐんぐんお水を吸う元気な生命力のある花です。
やはり、春の生命力に溢れているのでしょうか。
水が下がる心配もなく飾れますので、ぜひ投げ入れで春のお花を楽しみましょう!
とはいっても、投げ入れの際、留めたい角度に茎が留まらない。形が崩れてしまうという悩みがあります。
葉っぱが細かくワサワサしているものを合わせると、絡み合って留めやすくなりますが、
お花だけだと、ツルンとした茎でなかなか留まりにくいものです。
そこで今回は、簡単に留められるすぐれものをご紹介致します!
お花を飾るときに、ハードルがあがるのは、吸水性スポンジを使うことになったりすると、まずそれが家にないっていう時ではないでしょうか。
吸水性スポンジはホームセンター、またはお花屋さんでお願いすれば売ってもらえます。
でも、気軽に飾ろうと思ったら、フラワーベースに投げ入れでしょうか。
口の広いフラワーベースは、花を活けるだけではなく、フルーツを入れて置いたり、キャンドルを入れたり、使い道がいろいろありますが、花を活けるときは、ちょっと使いにくいですね。
この方向でお花を留めたい!この角度に入れたい!という時は、アルミワイヤーがとっても便利なんです♪
アルミワイヤーは、前回のガーランドのご提案の時も使用していますが、いろんな使い方ができますのでオススメです。
では、アルミワイヤーを使って、投げ入れをしてみましょう。
1.
アルミワイヤーと活けたい広口のフラワーベースを用意します。
チューリップ 8本から10本くらい
マーガレット 2本から3本くらい
*マーガレットは葉っぱが豊富なので絡まりやすく、留まりやすいですがなくても構いません
アルミワイヤーは、ホームセンターやネットショッピングで入手できます。今は、色もカラフルなものがあり「赤」などを使えば、より目立ってアクセサリー的に使うことができます。
今回は、茎の色に馴染み、見えてもきれいな色のグリーンを使います。
2.
アルミワイヤーを「デタラメに」丸めます。このデタラメがポイントです。色んな向きに丸めたら、何か所か接続部分を別に切ったワイヤーで結び、ぐるぐる巻きがずれないようにします。
3.
ワイヤーのぐるぐる巻きができたら、フラワーベースの中に入れます。フラワーベースの中に納まらず、飛び出していても構いません。
このワイヤーとワイヤーの隙間に、お花を挿していきます。この隙間を利用すれば、倒れたり、形が崩れたりすることもなく、好きな角度に挿すことができます。
左、右の両サイド、中心の順番で挿していくとバランスがとりやすいです。チューリップは立たせるよりも、斜めに挿して茎の流れるような美しさを見せるといいでしょう。
4.
3本入れて、大体どのくらいの大きさにするか決まったら、バランスを見ながらどんどん挿していきます。マーガレットがあっても、なくても適当なワイヤーの隙間に入れていきます。
5.
器の中は、アルミワイヤーと茎がこのように見えています。
ガラスの器の場合は、きれいな色のワイヤーを使うと良いですが、見えない器の時は無色ワイヤーでもいいと思います。
一つ作っておくと、ワイヤーは柔らかく形を変えやすいので、他のフラワーベースにも利用できると思います。
ぜひ、試してみてくださいね。
お子さんと、「好きな場所に挿していいよ」って一緒にアレンジするのも楽しいですよ。必ず留まりますから♪
鈴木 純子 【フローリスト・花教室講師】
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部屋に花があることで、空気が華やかになり、人の気分も変わります。花は癒しだけではなく、私たちにパワーも与えてくれます。家族が過ごす大切な部屋を花で飾り、笑顔で過ごすきっかけのご提案です。お子さんと実際に花に触れ、アレンジメントを作ることで、感触、香り、色を体感し、親しみ、お子さんとの会話を楽しんでください。