「野菜」と聞くと、皆さんはどのようなイメージをしますか? 健康、ヘルシー、カラダに良いといったイメージをもつ方が多いのではないでしょうか。野菜に多く含まれる栄養素はビタミン、ミネラル、食物繊維です。これらの栄養素の働きは「身体の調子を整える」こと。野菜はたくさん摂れば効果的、ではありません。多くのビタミン、ミネラルは、エネルギーを作る、代謝、体脂肪を燃やすなど、身体の中で起こる反応の副栄養素として働いています。「副」ということは「主」栄養素があります。主栄養素は炭水化物やたんぱく質、脂質といったカロリーをもつ栄養素の事。この主栄養素が十分に満たされていると「副」栄養素であるビタミンやミネラルがしっかり働き効果を発揮してくれます。どの栄養素も必要なのですが、より働きの効果を発揮するにはまずは主栄養素が大切ということです。だからこそ、まず野菜ばかりに目を向けず、ごはん、味噌汁、おかずといった食事全体に目を向けるようにしましょう!
幼少期は野菜嫌いに悩むお母さん方が多いです。皆さん栄養不足の心配ばかりに目を向けがちですが、「野菜に興味を持つ」ということを日頃から意識していてほしいと思います。幼児期は「食に興味を持つ」時期です。まだ上手く噛むことができず嫌う食べ物もあると思いますが、「食べる」ことだけが好き嫌いにはつながりません。農業体験、料理のお手伝い、一緒にお買い物、絵本を読む、歌を歌う、など様々な視点から「食」に興味を持たせることが「食べる意欲」につながり好き嫌い克服につながります。時には、厳しく食べなさいということも大事だと思います。生産者の方、料理を作ってくれた方への感謝の気持ちも大切です。「栄養素」という今だけでなく、長い目で子どもたちに食の楽しさを伝えていける場は家庭だけです。家族みんなで居心地の良い食卓を作っていきましょう。
子どもの食トレ、スポーツ食育をサポート!
馬明 真梨子 【子どものスポーツ栄養専門家】
記事テーマ
ここ数年、スポーツを頑張る子ども達の「食」への関心は高まっています。「食」は毎日のことで、家庭とのつながりが大きいものです。小さい頃から「食」とどう関わっているかが本格的にスポーツを頑張るようになった時に力を発揮してくれます。子ども達の元氣な成長とスポーツでの活躍を家庭だからこそできる「スポーツ食育」で支えるノウハウをお伝えします。