お子さんの食事相談では「何を食べさせたら良いですか?」という質問がどの年代でも多いです。どんな栄養素が含まれているのか、どんな食材の組み合わせがいいのか、料理を作る側としては気になるものです。栄養バランスも組み合わせも大切なものではありますが、「どのように食べるか」ということも消化吸収、味覚の発達にも関係しています。特に幼児期~小学生の時期は食に興味を持ち、食習慣を形成する時期でもあります。子どもたち自身も「どのように食べるか」ということを意識していけるように、環境や言葉がけをしていきたいですね。
日々の家庭での食事は子どもたちの「食べる力」が育まれる最高の場です。子どもたちのカラダ作りのために栄養バランスの良いもの、良い食材と食べるものばかりに目が行きがちですが、「食べ方」や「食べる環境」もカラダ作りのためには大切なことです。また食べ方や環境は食習慣に大きな影響を与えており、特に食習慣の形成時期である成長期の子どもたちには意識してほしいことです。家庭での声掛けやチームメイトと一緒に食事をするなど友だちの食べ方を見て学ぶことも大切です。これは私たち親が環境作りをしなくてはなりません。特別なことではなく日々の積み重ね。今回ご紹介した「どのように食べるか」ということも意識して、楽しい食環境を整えていきましょう。
参考図書:名古屋グランパスの食育レシピ 勝てる子どもの元気ごはん(主婦の友社)
馬明 真梨子 【子どものスポーツ栄養専門家】
記事テーマ
ここ数年、スポーツを頑張る子ども達の「食」への関心は高まっています。「食」は毎日のことで、家庭とのつながりが大きいものです。小さい頃から「食」とどう関わっているかが本格的にスポーツを頑張るようになった時に力を発揮してくれます。子ども達の元氣な成長とスポーツでの活躍を家庭だからこそできる「スポーツ食育」で支えるノウハウをお伝えします。