新しい年明けとともにたくさんのスポーツ選手に感動をもらいました! みなさんのお子さんも将来スポーツで輝く日がきます。お子さんがスポーツを始め、ある程度試合に出る機会が増えると、「カラダを大きくするためにはどんなものを食べたら良いですか?」「うちの子細くて困っています」という声をよく耳にします。私も子どもたちが生まれるまではスポーツを始めてから、競技に合ったカラダ作りのための食トレが必要だと思っていました。ですが、小さいころから食を楽しみ、しっかり食べ、しっかりカラダを動かして風邪もひかないわが子の成長を見ていると、将来スポーツするためのカラダ作りはもう始まっているんだなと感じます。小さなころからの「食」経験の積み重ねが大切です。特別なことは必要ではなく、「美味しく楽しい時間」「様々な食体験、経験」を私たちママは意識して日々過ごすことが、将来スポーツで活躍するためのカラダ作りにつながります。
カラダ作りのために、お母さん方から一番質問が多いことは「何を食べさせたら良いか」です。どんな栄養素のあるものがいいのか、ビタミン・ミネラル・たんぱく質・糖質など栄養素についての質問が多いのですが、栄養素の前に必要なことがあります。それは、栄養素を受け止め吸収する「胃腸」が元氣がどうか。「胃腸」は栄養を吸収する消化器官です。いくら栄養バランスや質、量、組み合わせを考えても胃腸が元氣に働いていないと栄養素はカラダの中に吸収されません。吸収されないと食べた栄養素がカラダ作りのためには働くことができません。そのために「胃腸」が元氣に動いてくれる食べ方が必要です。カラダ作りのためには「栄養素」の前に「胃腸力」を意識しましょう!
胃腸を鍛える=胃腸をしっかり動かす食べ方、食べ物を食べることが重要。胃腸を動かすためには、しっかり噛むことができる食べ物が良いです。噛むことで唾液が出てきて、消化を助けます。また、胃腸に今から食べ物を送るよという信号となり、胃腸が準備運動を始めます。この一連の流れは当たり前のように感じますが、噛まなくてもいい食べ物が増え、食が欧米化していることで噛む回数が減ってしまっています。噛むって、免疫力アップのためにも大切。どんな食べ物を選ぶか次第で噛む回数は異なります。主食でいえば、粉食であるパンよりもお米(ごはん)のほうが噛む回数は多い。コーンスープやヨーグルトよりも具だくさんの味噌汁のほうがしっかり噛んで食べることができます。さらに、味噌は発酵食品であり腸内環境を整えてくれ、お米とも相性が良くお互いの栄養バランスを補ってくれる「ゴールデンコンビ」でもあります。ごはん+味噌汁コンビがカラダ作りの軸となり、胃腸力を鍛え、健康で元氣なカラダとココロを作ります。この食べ方は、スポーツをしていなくてもどんな人、どんな年齢の人にも合った食べ方です。日本人である私たちにピッタリな食べ方。ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。
馬明 真梨子 【子どものスポーツ栄養専門家】
記事テーマ
ここ数年、スポーツを頑張る子ども達の「食」への関心は高まっています。「食」は毎日のことで、家庭とのつながりが大きいものです。小さい頃から「食」とどう関わっているかが本格的にスポーツを頑張るようになった時に力を発揮してくれます。子ども達の元氣な成長とスポーツでの活躍を家庭だからこそできる「スポーツ食育」で支えるノウハウをお伝えします。