だいぶ暑さも和らぎ、秋らしくなってきましたね。家族で行楽に出かけるのにもとてもよい季節です。お出かけした先でドングリや松ぼっくり、銀杏の葉っぱなどを拾い集めたりするのも楽しいですよね! でも、そのドングリや松ぼっくり、どうしてますか? 是非生け花と一緒に飾ってみましょう!
よく公園ではドングリや松ぼっくりなどを拾いますが、生け花で使われる「実もの」にはどんなものがあるでしょうか?
よく使われるものには、野ばら、ウメモドキやツルウメモドキ、サンキライ、マユミ、ガマズミなどがあります。ちょっと変わったインパクトのある実ものだとフォックスフェイス、フウセントウワタ、唐辛子などもよく花材として使われます。フラワーアレンジではヒペリカムなどもよく使われます。
実ものは普通の陶器に生けても素敵ですが、今回はかごに生けてみましょう。かごの中にあまり大きすぎず目立たない器を入れ、剣山を入れます。剣山に枝を挿していくのですが、生け花でもっとも大事なのは枝の流れをうまく表現することです。枝が上手く生けられれば作品の良し悪しが決まったようなものと言われるくらい、生け花において枝は重要です。枝とよくにらめっこして、不必要な枝は落とし、綺麗な枝の流れを作り出しましょう。
この枝ぶりもいいし、こっちの枝ぶりもいい!と思ってあちこちに流れを作ってしまうと全体的に散漫な感じになってしまうので、1本大きな流れを作ったら、それに合わせるように流れを強調していきます。だからと言って、右にながしたから全て右に!というのではなく、反対側にも短い弱い線を入れてバランスをとるなどしてください。強弱を作るとまとまりやすくなります。
基本的に生け花の世界では枝と枝が接触してしまうと、そこで流れが止まってしまうのでよくないとされています。挿してみて、隣の枝とぶつかる箇所があったりしたら、その部分はどちらかの枝を落としましょう。あくまでも「基本的に」ですから、ツルなどの場合、絶対にぶつからないように!と思っても無理ですし、あまり神経質に枝を落とすとせっかくの実が全然なくなってしまうので、全体的な流れを壊すようなところだけ落とすようにしてください。
枝がクロスしてしまうのもあまりよくありませんが、フォックスフェイスのような直線的な枝をあえてクロスして重ねてみる、などという演出はOKです。
私の作品はツルウメモドキのみで構成され、実は1種生けと呼ばれる少し上級者向けの生け方になります。枝だけだとうまくまとめられない、と思われる方は少しアクセントに短めのお花も足元に足してみるのもよいかもしれません。
生け花を生ける時は、素材をよく観察しなければならないため、ある程度穏やかな気持ちと集中力が必要ですが、あまり難しく考えず、花との対話の時間を楽しむつもりで生けてみましょう。毎日子育てに忙しい日々の中で、花とじっくり向き合う時間はとてもリラックスできますよ!
出来上がったら子どもの木の実プレートと一緒に飾ってあげてください。お子さんと一緒に秋を楽しく満喫したいですね!
生け花に興味を持っていただけましたでしょうか?
湘南フラワーコーディネートスクールでは生け花もフラワーデザインも本格的に学べます。
お子様から大人まで幅広い年齢層の方が通われています。親子で是非お稽古を始めてみてくださいね!
まずは無料体験レッスンにお申込みください。
自由が丘校:http://www.sfc-hana.com/sfc/jiyugaoka.html
創立25周年記念花展~花美祭り~が2016年7月2日(土)、3日(日)に鎌倉にて開催されます。
花展に向けて過去の花展出品作品をfacebook及びブログにて不定期で紹介していますので、是非ご覧ください!
facebookページ:https://www.facebook.com/sfchana
阿多 星花 【SFCフラワーデザイン・生け花講師】
記事テーマ
季節の行事やお花について紹介しながら、子どもと一緒に楽しめる生け花やアレンジメントをご紹介します。お花を一緒に生ける時間が子どもと語らう豊かな時間となり、季節の行事やお花を楽しみながら日本の文化について伝えていくきっかけとなればと思っています。