5月5日は端午の節句。端午の節句には菖蒲を飾り、しょうぶ湯に入る、というイメージがありますね。魔よけのために端午の節句には菖蒲やヨモギを軒先に吊るしたことに由来するとされ、鎌倉時代に入ると「菖蒲」と「尚武」をかけて、男の子の成長を祝うという意味も持つようになったようです。
また、端午の節句には無病息災を願ってしょうぶ湯に浸かったりしますが、この「菖蒲」と生け花で生ける「花菖蒲」は全く別物!なのだそうです。しょうぶ湯に使う「菖蒲」はサトイモ科の植物で花は「花菖蒲」に似ても似つかないお花が咲くそうです。この菖蒲に似た葉をつける「花菖蒲」はアヤメ科。アヤメやカキツバタととてもよく似たお花です。
お子様の出世を願って飾る鯉のぼり。平面分割で作って菖蒲と一緒に飾ってみましょう。
平面分割って・・・何でしょう? 美術の時間にやりませんでしたか? 線を引いて面を分割し、隣り合わないように色を配置していくというものです。お花を生ける上では、色の配置や形(面積=量)なども重要な要素となります。SFC生け花では、「色と形の研究」として、カリキュラムに組み込まれています。これに鯉のぼりを組み込んで作ってみました。楽しく色彩感覚を養えると思うので、是非お子様と一緒にやってみてください。
<材料>
・板目紙のように硬い色画用紙1枚
・普通の色画用紙 2~3色
・アートフラワー 適宜
<作り方>
①板目紙に定規やコンパスを使って線を引きます。今回は鯉のぼりがテーマなので、鯉のぼりの形からそれぞれ線を端まで延長したような感じに線を引きました。
②色の配置を隣り合わないように考えて、色画用紙を貼りたい場所の形に合わせて切って、貼っていきます。
③鯉のぼりの体の部分に、アートフラワーの花びらをウロコのように貼っていきます。
④アートフラワーを少し貼り付けます。
菖蒲と一緒に飾ってもいいですし、壁に掛けて飾っても素敵ですね。
お子様の年齢に合わせて色画用紙ではなく、クレヨンで色を塗ってもらっても良いですし、お子様でも興味を持って出来るよう工夫してみて下さい。ウロコの部分も必ずしも綺麗に同じ方向にならなくてもよいと思うので、自由に貼らせてあげてみましょう。
ポイントは色の配置によって見え方が違ってくる!というのが体感出来ればよいと思います。最後にお花を貼る事で、平面から立体になる面白さもありますよね。
是非、お子様と一緒に色の世界を楽しんでみて下さいね!
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阿多 星花 【SFCフラワーデザイン・生け花講師】
記事テーマ
季節の行事やお花について紹介しながら、子どもと一緒に楽しめる生け花やアレンジメントをご紹介します。お花を一緒に生ける時間が子どもと語らう豊かな時間となり、季節の行事やお花を楽しみながら日本の文化について伝えていくきっかけとなればと思っています。