3月3日は桃の節句、5月5日は端午の節句、9月9日は重陽の節句=菊の節句です。邪気を払い長寿を祝う節句とされています。もともとは中国の節句で、日本でも菊の花を浸した菊酒を飲む風習もあったようです。
ハウス栽培や輸入が増え、1年中目にする菊ですが、菊は秋の花です。菊の花を飾って、お子様と秋の訪れを感じ、菊の節句がある事や四季を大事にする日本の心を伝えていけるといいですね。
菊には輪菊から小菊まで様々な種類があり、アナスタシア、ピンポンマムなどの洋菊も増え、可愛い色の菊も増えてきています。お花屋さんでお気に入りの菊を探してみてくださいね。
また、菊の葉は乾燥に弱く萎れやすいので、飾る際にはもったいなくても極力葉を取り除きましょう。菊は水揚げも良く持ちがよいので、こまめにお水をあげれば、1~2週間は楽しめます。
材料
ソテツ(葉蘭やロべなど大きな葉)を1~2本
菊(大2~3本、スプレー菊1~2本)
生け方
花器に剣山とオアシスを写真のように配置します。
花器は華道用のものでなくても、剣山の上まで水がたまるくらいの深さのある大皿などで構いません。水は剣山の針が隠れる程度入れておきましょう。
葉は大・中・小の3段階に切って、形を整え、準備しましょう。
大きい菊は葉より大きくならない程度に短めに切ります。
剣山の上に三角形を思い浮かべて、葉の大を頂点に、中を左下、菊(大)を右下に角度をつけながら挿しましょう。
3本で作った空間の中に菊(大)を生けます。茎が三角形の中に入るようにします。あまりに空間が空いてしまう場合は、小菊や他の小さめの花を入れてみてもよいです。生け花は空間を楽しむものですので、あまり沢山入れすぎないように注意しましょう。
オアシスの方には小菊と葉(小)をお子様に好きなように入れさせてあげて下さい。小さめにまとめた方が綺麗ですから、ママが短めに切って渡してあげるとよいでしょう。こちらはなるべく空間があかないようにギュッと小さくまとめた感じの方が良いでしょう。子どもなりの考えがあるので、どんな風に生けてもあまり直さずに、いっぱいいっぱいほめてあげてくださいね。
湘南フラワーコーディネートスクールでは生け花もフラワーデザインも本格的に学べます。
お子様から大人まで幅広い年齢層の方が通われています。親子で是非お稽古を始めてみてくださいね!
自由が丘校:http://www.sfc-hana.com/sfc/jiyugaoka.html
facebookページ:https://www.facebook.com/sfchana
阿多 星花 【SFCフラワーデザイン・生け花講師】
記事テーマ
季節の行事やお花について紹介しながら、子どもと一緒に楽しめる生け花やアレンジメントをご紹介します。お花を一緒に生ける時間が子どもと語らう豊かな時間となり、季節の行事やお花を楽しみながら日本の文化について伝えていくきっかけとなればと思っています。