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「癒しのフラワーフォト」、第8回目は季節感を意識したスタイリングについて。これからの季節はハロウィン、クリスマス、お正月と楽しい行事が目白押しで、お花も大活躍します。スタイリングについては第6回のコラムでもお話ししましたが、今回は季節感に焦点をあててご紹介します。

秋はケイトウやダリア、コスモスなどのお花はもちろん、通年出回っているバラや秋色アジサイなど、どれも素敵な花材ばかりで、目移りしてしまいます。花材選びの際にどんなお花をピックアップしたらよいのかわからなくて、結局お花屋さん任せになってしまう方にワンポイントアドバイス！！　季節感を表現したいとき、その季節に咲くお花を使うこともひとつのポイントですが、さらに重要なのは花材の「色の組み合わせ」です。この組み合わせで7割方イメージが決まると言っても過言ではありません。いつも花材合わせで苦戦されている方は、表現したいイメージをお花の「色」で考えてみると思考が少しすっきりするかもしれません。ハロウィンであればオレンジ、黒、紫など。そこからご自分の中でさらにイメージを膨らませて・・・大人っぽい印象を作りたければ、写真のようなニュアンスカラーのお花はいかがでしょう？　下に使用しているボード（スタイリングボード）もシャビーシックなもので、背景も黒で全体のトーンを暗めに落としています。お子様にアレンジしてもらったり、子ども向けのハロウィンパーティーの際は写真よりビビッドな色を選ぶとよいかもしれません。

さらにハロウィンを表現するなら以前にもご紹介したように小物やアイテムを使うのもひとつの手段です。ハロウィンと言えば・・・

そう、かぼちゃです。今はいろんな種類の観賞用のかぼちゃが出回っていて、スーパーなどでも売られているほど。このかぼちゃを置くだけで一気にハロウィンな雰囲気に変わりますよ〜

上の写真はかぼちゃを入れたフレッシュのアレンジメント、下の写真はアーティフィシャルで作ったアレンジメントです。

いずれもテーマは「大人ハロウィン」ですが、下の写真ではより大人っぽさを演出しました。

どちらも背景やスタイリングボードは変えていません。お花を変えて、小物のスタイリングを少し変えただけ。それなのに受ける印象は随分変わります。かぼちゃも下の写真ではより渋い色味のものを。さらに写真のトーンをアンティークっぽいイメージになるように加工を施しました。より大人ハロウィンなイメージが伝わりますでしょうか？　このように撮った写真を加工するのもイメージに近づけるひとつの手段です。

これから季節はさらに深まってきます。秋には秋を感じさせる色合い（紅葉、暖色系など）を表現したり、冬は雪のイメージや寒さ、冷たさを表現するために青みがかった写真にしてみるのも効果的です。さらに印象を強くするのであればモノクロ加工にしてみたり・・・色々と工夫をしてみてくださいね。季節感を表現する色（たとえばクリスマスなら赤、緑、ゴールド、シルバーなど）を取り入れてみるのもGOOD。写真の色味（色温度）ひとつで印象は大きく変わります。

花の色合わせも重要なポイントですが、難しい場合は「今表現したいものは何か」、自分の中でテーマを絞って、それを具体化するためにアイテムを使ったり、撮った写真の色味を変えるのも手段のひとつです。

ブログやSNSに投稿する際も、文章だけではなく写真も一緒に投稿するように心がけています。文字だけの投稿より写真を一緒に投稿することで見る人にイメージを伝えやすいからです。撮りたい写真が撮れるようになるにはある程度の知識と練習が必要ですが、足りない部分は文章で補って・・・頭の中でイメージをある程度描いておくと、それに近い写真が撮れるようになりますよ〜。ぜひ参考になさってくださいね♪