「癒しのフラワーフォト」、第7回目はフレーミングについてお話しします。第2回目のコラムともリンクしますが、今回はより「構図」を意識した写真を撮ってみましょう。
フレーミングとは本来『骨組み・構成』の意味で、ファインダーから覗いて見える撮影範囲の中から、被写体や写真を受け手に「どのように見せたいのか」を考えながら構図を決めていくことを言います。撮影範囲の中に被写体をどのように配置すれば、伝えたいイメージがより強く伝わるかを考え、カメラ位置などを調整し、最終的な構図を決めてシャッターを切ります。カメラマンはシャッターを切るまでの一瞬でフレーミングと構図を判断しているので、私たちは慣れるまで何度も練習して感覚を養う必要があります。カメラの操作もあやふやでフレーミングや構図まで・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、先にフレーミングをしてから露出などを調整してもよいですし、あとでトリミングなどをして構図を整えても◯です。
同じ被写体で切り取る部分を変えただけで、印象も変わるので、ぜひ何枚も撮って比べてみてくださいね。
下の3枚の写真を比べてみましょう。
写真①
写真②
写真③
写真は3枚とも構図法を意識して、右寄りに配置して撮影しました。
写真①ではアレンジメントの全体が想像できるように、写真②、③ではアレンジメントの下部にクローズアップしてより迫力ある印象に。
どこにフォーカスするかによって、このように受け手に与える印象は随分変わってきます。また写真の構図を決める上で、三分割法(※)のように構図法を意識して撮影するのも上達への近道です。
(※)三分割法とは下の図のように撮影範囲の画面を縦横を1/3ずつに区切って分割し、その分割線の交わる部分に被写体を配置する構図法です。三分割法を意識して撮るだけで、写真は格段にセンスアップします。
写真①はアレンジメントを右寄りにフレーミングして撮影していますが、メインになるお花(ラナンキュラス)はフレームのほぼ中心にきています。一方、写真②は同じく右よりフレーミングですが、メインのお花は真ん中から外して三分割の上部に置いています。写真③ではさらにメインを3分割部分の縦線と横線が交わる場所に置いています。
どれがよい写真というわけではないのですが、三分割法を意識して撮影すると、収まりがよい写真が撮れることが多いのです。このように構図を意識して撮影すると、いつもの日の丸構図がよりおしゃれで洗練された写真になりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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武田 美保 【Fleur de saisons主宰】
記事テーマ
お花を習いたいけれど育児が大変で余裕がな〜い!!そんなママたちに「お花の写真を待受画面にして癒されています」とメッセージをいただくことも多く・・それならば!ちょっとしたコツをマスターして日常生活で素敵だな〜と思った瞬間を写真に残してみませんか?1枚の写真で毎日の暮らしがちょっとHAPPYに!被写体をお花にフォーカスしてお伝えします。