「癒しのフラワーフォト」、連載6回目はスタイリングについて。みなさんは写真を撮る際に「見せる」ことを意識したことはありますか? フォトテクニックの上達の一歩は「どんな写真を撮りたいのか」「どんな世界を表現したいのか」を相手に伝えることだと思います。ただの記録写真は自分用に撮ればいいのです。誰かに見てもらうために撮るのであれば、相手がひとりであろうと、大勢であろうと見る側に伝えたい自分の世界観を伝えなくてはいけません。
カメラ初心者の方でも大丈夫。暑い日に涼しげな写真を撮りたかったら「涼」を感じるものを置いたり、加工機能を使って青みをかけてみたり、色を感じさせないモノクロ写真にするのもおすすめです。お花にフォーカスするのであれば、水滴をつけたり、1輪のお花を接写して花びらの透け感を表現するのも効果的です。
お次は伝えたいイメージを写真で表現するための被写体の捉え方とスタイリングについて詳しくご紹介します。
上の2枚はどちらもグリーン(植物)を撮影したものです。それぞれから受ける印象はどうでしょうか?
1枚目の写真は新緑の美しい季節。休日のイベントで見つけたガラスの器と木々の緑があまりに美しかったので、思わずカメラを構えました。ガラスの涼しさと光とグリーンの映り込みが綺麗な1枚。花器とユーカリが「風」にたなびいているような雰囲気を表現したかったので、動きを感じられるように斜めにフレーミングしてみました。
2枚目の写真は鉢をハンドメイドして、多肉植物を寄せ植えした作品。室内にも飾れるようなイメージを表現したかったので、タイルの上に置いて小物(鍬)を配して撮影しました。「フレッシュ感」や「清々しさ」もあわせて表現できればと、通常のホワイトバランス(※)よりも少し低めに調整して4800ケルビンで撮影しています。自然光なので本来であれば太陽マーク(5200〜5500ケルビン)で撮影しますが、少し青みがかるように低めのケルビンで撮影しました。そうするとお花やグリーンが涼しげな雰囲気に撮影できるのです。
※ホワイトバランスについては以前に書いたコラムをご参照ください→こちら
写真に関心のある方なら「instagram」をご存知の方も多いのではないでしょうか?
instagramはモバイル端末に特化した写真共有サービスで、撮影した写真をプリセットされたフィルターで加工し、手軽におしゃれで素敵な写真を作成・共有することができるアプリケーションです。何気ない日常を写真や動画でシェアすることができるので、写真版ツイッターのような感覚で今人気を集めています。
さらにinstamagというアプリをダウンロードするとおしゃれなフレームなどもたくさんあるので、あわせて利用されているユーザーも多いようです。
文字入れなどもフレーム次第で可能なので、写真を可愛くおしゃれにみせたいユーザーさんにオススメのアプリケーションです。
何気ない日常もカメラのフレーミングやスタイリング次第でフォトジェニックな1枚に。生徒さんには一眼を持ち歩いてくださいとお伝えしていますが、撮りたいイメージや伝えたい写真のイメージが出来上がっているとカメラも構えやすくなるかもしれませんね。何気ない日常が素敵な写真を残せるようにたくさん練習してみてくださいね。
【夏休みカルチャースクール情報】
●8/3(月)13:00〜15:00 セブンカルチャー蘇我店(アリオ蘇我)
多肉植物の看板作り
お好きな文字も入れられます。
詳細はこちら→http://cul.7cn.co.jp/programs/program_724756.html
●8/5(水)11:00〜16:00(なくなり次第終了) JEUGIAカルチャーセンター八千代緑が丘イオンモール
多肉植物の寄せ植え×黒板ペイント鉢
イオンモール八千代緑が丘店アゼリア広場で多肉植物の寄せ植え体験会を開催します。
ぜひお子様とご一緒に足をお運びください(限定20個)
参加費1,500円(材料費1200円+受講料300円)
武田 美保 【Fleur de saisons主宰】
記事テーマ
お花を習いたいけれど育児が大変で余裕がな〜い!!そんなママたちに「お花の写真を待受画面にして癒されています」とメッセージをいただくことも多く・・それならば!ちょっとしたコツをマスターして日常生活で素敵だな〜と思った瞬間を写真に残してみませんか?1枚の写真で毎日の暮らしがちょっとHAPPYに!被写体をお花にフォーカスしてお伝えします。