「癒しのフラワーフォト」、連載11回目は被写体を撮影するときの撮影アングルについて。写真を撮る時に、撮影するご自身(以下カメラマン)の立つ場所やカメラを構える位置を意識したことはありますか? 過去にも何回かお話ししてきましたが、まず被写体に対してどのように「光」が当たっているのかを考えます。この時お花が被写体であれば、できる限り逆光やサイドから光がくるサイド光を選択するのがよいでしょう。(被写体に正面から光が当たる「順光」は避けます) その次に写真全体の構図をイメージします。(どのように撮影したら写真が可愛く見えるか?写真を見る人にイメージが伝わるか?を考えて背景をスタイリングしたり、小物を配置します) 最後にカメラマンがどのアングルで被写体を撮影するかで最終的な写真のイメージが決まります。このときのカメラワークが写真の印象を決定づける重要なポイントとなるので、次にお話しすることを念頭に入れてカメラを構えると写真の腕もぐーんとアップしますよ。
お花のデザインによっては被写体に適した撮影アングルというのもあります。今回は壁掛け(リースやスワッグ)などの形優先のお花を例にとってみましょう。形優先のデザインの場合、あまりお花に接写してしまうと全体のイメージが伝わらない場合があります。その場合、まず被写体にどのように光があたるかを考えて作品を移動します。特にリースなどの壁掛けの場合は、壁に飾ったまま撮影をされる方が多いのですが、一度壁から取り外し、床置きなどにして光が当たる位置を考えながら、作品もカメラマンも移動することをおすすめしています。
こちらの写真はスワッグというタイプの壁飾りです。今回はこちらを例にとって説明します。リースや壁掛けタイプのお花だと飾る場所に(壁)配して撮影をしたくなりますが、固定の位置で撮影をすると、思うように光が当たらなかったり、光が正面から当たってしまう(順光の)場合も多いのではないでしょうか? そうするとイメージする写真を撮るというより、カメラマンが被写体に「撮らされている感」が強く出てしまい、ありきたりの記録写真になりがちです。なので、あえて壁から外して、撮影する場所を選んでみましょう。その方が光を自由に操れるし、さらには小物等をスタイリングすることもでき、カメラマンが伝えたい写真を撮ることができるのです。上の写真は床に置いて撮影しています。光が写真上(被写体の奥)から来て、写真下(手前)が影になる位置に置いています。(手前にスチレンボードなどの反射板を置くと影が和らぎます) 次に被写体を引き立てる小物などを配して全体の構図を考えます。最後にカメラマン自身がどこでカメラを構えるかで写真全体の雰囲気が変わります。リースやスワッグのような壁飾りは先ほども記載したように、お花を切り取って撮影してしまうと形が伝わらない場合も多いので、今回のように俯瞰で(高い位置からカメラを構えて)撮影することをおすすめします。リースなどの丸い形の場合はできるだけ真正面にカメラを構えて撮影しましょう。角度を付けてしまうと丸い形が丸く撮れなかったりするので、注意しましょう。
ポイントは被写体を移動させられる物の場合は、撮影する際にベストなポジションを探してカメラを構えるということ。今回は壁掛け編としてお話をしましたが、お子様を撮影する場合にも応用できる考え方なんです。被写体にどのように「光」が当たっているのかを考えて(場合によってはお子様に移動してもらって)、お子様をどの角度で撮影すると一番可愛い表情が切り取れるのか?をイメージしてカメラを構えると、これまで撮っていた「記録写真」が一気に「フォトジェニックな写真」に生まれかわりますよ。意識してみてくださいね♪
◉日時 毎月開催しています。日程はお問い合せください。
各日 午前の部 10:00~12:30
午後の部 13:45~16:15
◉レッスン代(花材、資材費込み)
1回通常4,800円のところ⇒今なら初回のみ4,320円
(別コース選択の方はこれまで通り2回目以降4,500円です)
2回目以降は4,800円となります。
なお、12回ご受講の方にはディプロマも発行しています。
12回ご受講の場合、通常57,600円(12回)のところ54,000円でご受講いただけます。
武田 美保 【Fleur de saisons主宰】
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お花を習いたいけれど育児が大変で余裕がな〜い!!そんなママたちに「お花の写真を待受画面にして癒されています」とメッセージをいただくことも多く・・それならば!ちょっとしたコツをマスターして日常生活で素敵だな〜と思った瞬間を写真に残してみませんか?1枚の写真で毎日の暮らしがちょっとHAPPYに!被写体をお花にフォーカスしてお伝えします。