現在、4回にわたりまして、当道場の支部長はじめ、師範代方々の執筆をお届けしております。第4回目の今回は、
国際空手道連盟極真会館 香川県本部 桑島道場
高松本部道場・国分寺道場 指導員
師範代 尾上 仁郎 (参段)です。
空手の基本稽古から挨拶をとても大切にされ、自身のお子様たちと、親子一緒に道場で稽古に励んでおられます。当道場の師範代です。
皆様、初めまして。極真会館桑島道場 師範代を務めさせて頂いております。尾上 仁郎です。僕 は、京都で大学3年から極真空手と出会い、当初から選手志向で、いつか大きな大会で活躍したいと思い、入門して、早いもので23年程になります。今回『武道と子ども教育』というテーマに沿って、自分なりに思うことを書き綴ってみたいと思います。
僕には現在、小学4年生の息子と、幼稚園年中の娘がいまして、2人とも極真会館桑島道場の道場生として、お世話になっております。親が子どもに武道を習わせる場合、「礼儀や挨拶がきちんと出来る子になって欲しい」と、願い、入門される方がほとんどなのではないでしょうか? 稽古の際に、子どもたちには道場へ入る時、必ず神前に挨拶をして、目上の方々への挨拶も徹底させています。稽古をさせて頂くことに対しての神様へのご挨拶と、その日、お世話になる、師範、師範代、先輩方への敬意を込めた挨拶です。
僕は日中、会社勤めをしていますが、後輩や若手社員が、きちんと挨拶を出来ているかどうかということに対しては、人一倍気になります。「一事が万事」で、挨拶が出来る社員は、全てにおいて通じる部分がありますし、出来ていない社員は、やはりそれなりで、本人が一番 損をしているように思えます。言わば武道は、子どもたちの未来へ向けての予行演習の場所であり、そのための反復練習なのではないでしょうか?
「1粒で2度おいしい」という、有名な菓子のキャッチコピーがありますが、極真空手は、本気で頑張って続けていけば、2度おいしいどころか、3度も、4度も、5度もおいしい‼ それぐらいの価値がある武道だと僕は思っています。一般的な他のスポーツと違うところは、上達して身に付く頃には、いざという時に、自分自身や家族を守れる。もしくは、戦わずとも落ち着いて対処出来る。という点が1つ挙げられます。
子ども(特に男の子)で、ケンカが強い‼ というのは、単純に、もの凄く自信になるでしょうし、真剣に、空手の稽古に取り組んでいる子は、絶対に自分からケンカをしかけたりはしません。周りの子どもたちをいじめたり、いじめられたりもしませんし、「〇〇君は、空手を習っていて、凄く強いらしいよ」といった具合に、友だちから一目置かれる存在として扱われる事自体も、空手ならでは・・・のような気がします。
稽古を通じて、体力アップは勿論のこと、健康への意識も高まります。腹の底から、大きな「気合い」を発することで、子どもながらも、ストレス発散や、大量の汗をかくことで、自律神経も整えられるはずです。きつく、武道は単純な動作の繰り返しが多いので、忍耐力や集中力もつきます。
スポーツは、センスが大半を占める部分が多いですが、極真空手は、努力すればその努力が実を結びやすい武道ですので、頑張れば何とかなります。「強い人が勝つ」という、非常に単純明解なルールですので、負ければ反省し、強さを追い求める中で、周りの人への感謝の気持ちも芽生え、結果的に人間形成の道へとつながっているのが極真空手だと思います。
指導している子どもたちに願うことは「これ(空手)だけは、誰にも負けない努力をした。心の底から頑張った」と、胸を張って言える自信を持って欲しいと思っています。そして、結果として、黒帯取得や、チャンピオンになることが出来れば、また、次の違ったステージで活躍できると信じています。
☆桑島道場では
2015極真カラテ全中四国交流大会が開催されます。
お近くにお越しの際には、是非ご観戦下さい。
【開催日】平成27年11月29日(日)
【開会式】 10:30
【場 所】 高松市香川総合体育館
【アクセス】 香川県高松市香川町川東下字山脇1917番地1
【お問い合わせ】
極真会館香川県本部桑島道場事務局内
極真カラテ全中四国交流大会実行委員会
【住 所】 香川県高松市上之町3-9-31
【TEL】 (087)868-1270
【FAX】 (087)868-1440
★桑島道場HP→http://www.niji.or.jp/home/kuwajimadojo/
★桑島道場お知らせブログ→/http://ameblo.jp/kyokusinkuwajima/
西山 静香 【国際空手道連盟極真会館香川県本部 桑島道場 指導員】
記事テーマ
平成24年度から中学校で武道が必修化されました。日本古来から伝わる武道には、ただ強くなるだけではなく「礼に始まり礼に終わる」という言葉がある様に、武士道精神は子供教育にも通ずるところが数多くあります。4歳~小学6年生の少年部空手指導員をしている現在、必修化された武道が教育とどの様に関わっているのかを知って頂ける機会になればと思っています。