現在、4回にわたりまして、当道場の支部長はじめ、師範代方々の執筆をお届けしております。第3回目の今回は、
国際空手道連盟極真会館 桑島道場 東讃本部
志度道場・大内道場・高松東道場・屋島道場
東讃支部 支部長 平山 浩二(四段)です。
現在、桑島道場は香川県下11ヶ所。鳥取県下1ヶ所。そのうち、香川県の東部には4つの道場があります。【極真会館桑島道場 東讃本部 志度道場】を中心とし、4道場をまとめておられる、当道場の東讃支部長です。
香川県東部にある、桑島道場 東讃支部(志度・大内・高松東・屋島)の4道場の支部長をしております平山 浩二と申します。極真空手 創始者 大山倍達 総裁のあくなき強さに憧れ、入門して36年になります。
私の直接の先生は、入門した当初の長谷川 一幸 師範(1970年 第2回全日本大会 優勝)と、現在の桑島 靖寛 師範(1988年 第20回全日本大会 優勝)のお二人です。長谷川師範の実戦空手と、桑島師範の燃えたぎるような強さへの執念を教わり、多くの見えない宝物を頂きました。桑島師範と共に、全日本大会に出場したのも、とてもいい思い出です。
空手は、老若男女どなたにも出来ます。空手の稽古を通して技を磨き、己の心と体を高め、そして深める事が出来ます。
空手は、主に突き・蹴り・受け等を使う、左右対象の全身運動でもあります。従来のスポーツとは、違った体の使い方もします。そして「弱い人でも強くなる事が出来る」「年齢が上がっても上達する事が出来る」これが、武道である空手です。大きな気合いを出したり、体を動かすだけでも、心身にとてもいい影響を与えてくれます。また武道の動きは、スポーツや日常の動きへの応用が効きます。
空手の稽古を通して、己に打ち克ち、人を倒す事よりも、人を活かし、人を育て、社会に活かせる、より良い人生を目指して行きます。
以前、掲載されていました「少年部 道徳訓」は、少年部の稽古の最後に正座をして、全員で唱和します。私自身「道徳訓」が、日常の場で出来ているのかといえば、まだまだとお恥ずかしい限りですが、少しでも身につくように(頭につくとは言いません)、子どもたちと一緒に唱えて行きます。
また『桑島道場理念』には【空手道の稽古を通し強さ正しさ優しさ最高の自分を生涯追求する。その和を以って21世紀の輝ける社会の実現に貢献する。】というように、「強さ」「正しさ」「優しさ」という、武道人としての大切な三要素があります。「強い人」は「正しい人」であり「優しい人」でありたいものです。
特に子どもたちには、武道教育として現代日本人が失いつつある礼節にも重きを置き、しっかりした挨拶や返事が、出来るようにも教えています。突きや蹴りを当てたり、当てられたりして生じる自分の痛みや、相手の痛みを知る事によって、人の体の痛みや、心の痛みの分かる人にもなれます。また、出来なかった事が、出来るようになってくると、自信を持てるようになり、いじめられないようにもなってきます。それらが、人に優しく接する事の出来る、思いやりのある人につながってくるのだと思います。
以前、こんな話を少年部のお母さんから聞きました。その子は入門した当初から、とてもおとなしい子でした。小学校では、いじめにあっていたそうです。それが稽古を続けるうちに、空手も上達し堂々としてきました。当然ながら、もうその頃には、いじめもなくなっていました。それどころか、いじめていた子と友だちになったそうです。これも空手の効果だと思い、嬉しくなりました。
我々の道場には「空手が大好き」という、大人子どもに関わらず、同じ想いを持った仲間がいます。その仲間の人たちと、空手が出来る幸せを感じています。私は、空手と出逢って本当に良かったと思っています。これからも最高に魅力的な空手の道をずっと歩んで行く事でしょう。因みに、私の将来の夢は『強いおじいさん』です。
良き人との出逢い、良き場面との出逢い、それらが一度しかない人生を素晴らしく、豊かなものへと変えて行ってくれます。
武道っていいですよ!
空手っていいですよ!
押忍。ありがとうございました。
☆桑島道場では
9月24日(木)~10月18日(日)の間
秋季入会キャンペーンを実地しています。
詳しい内容は下記のリンク先からご覧下さい♪
★桑島道場HP→http://www.niji.or.jp/home/kuwajimadojo/
★桑島道場お知らせブログ→http://ameblo.jp/kyokusinkuwajima/
西山 静香 【国際空手道連盟極真会館香川県本部 桑島道場 指導員】
記事テーマ
平成24年度から中学校で武道が必修化されました。日本古来から伝わる武道には、ただ強くなるだけではなく「礼に始まり礼に終わる」という言葉がある様に、武士道精神は子供教育にも通ずるところが数多くあります。4歳~小学6年生の少年部空手指導員をしている現在、必修化された武道が教育とどの様に関わっているのかを知って頂ける機会になればと思っています。