皆さん、まず最初に空手と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
『礼儀作法が身に付く』『精神的にも体力的にも強くなる』 プラスなイメージの他に初めて子どもを道場に連れてこられる親御さんからは『厳しいのでしょうか?』『怖くありませんか?』『ケガはしないでしょうか?』という意見を一番多く耳にします。
正直「その様な事は全くありません」とは言いません。少し驚かれるかもしれませんが、その様なマイナスなイメージも子どもたちの教育においては無くてはならない大切なイメージでもあるのです。
全24回のお話を通して、そのマイナスなイメージでもある不安を少しでも払拭して頂けたらいいなと思っております。
では空手とはどういった競技かご存じでしょうか?私自身23歳で始めた空手。ルールを知ったのも社会人になってからでした。道場に初めてこられる子どもから大人、そしてご年配の方まで意外と知らない方が多いのです。
日本古来から伝わる伝統文化。少し残念ですね・・・。「空手」は、もとは中国から琉球王国に伝わり発展した武術「唐手」が日本本土に伝わり発展しました。『琉球唐手』と言われているものには
●首里手(しゅりて)
●那覇手(なはて)
●泊手(とまりて)
その後、日本本土に伝わった唐手は1947年「空手」と改められます。
現在は数多くの流派がありますが
●和道流(わどうりゅう)
●剛柔流(ごうじゅうりゅう)
●糸東流(しとうりゅう)
●松濤館流(しょうとうかん)
これらが「伝統空手の四大流派」と呼ばれています。
空手と一言で言っても、現在は数多くの流派が存在しています。そして、流派によってルールやスタイルが違ってきます。大別すると、空手の流派は伝統派空手とフルコンタクト空手の二つに分類することができます。
●伝統派空手
伝統派には競技を主体と考える競技派と、伝統的な形や組手を追及する武道派がありますが一般的には寸止め空手とも言われています。伝統的な形や型を中心とし、組手においては対戦相手の体には触れず技をポイントで競い合います。
●フルコンタクト空手
伝統的な形や型、突きや蹴りといった技を習得します。寸止め空手とは異なり、素手や素面で対戦相手などに技をダイレクトに当て力を競い合います。直接打撃制ルールを採用しています。
※極真空手は直接打撃制であるフルコンタクト空手と言われています。
『極真空手』
創始者は 故・大山 倍達(おおやま ますたつ)。「千日をもって初心とし、万日をもって極みとする」という武道の格言が由来となり厳しく険しい武道の真髄を極めるという意です。 『空手こそ地上最強の格闘技』の信念のもと1964年に設立された極真会館は日本の空手道団体になります。
正式名称は『国際空手道連盟極真会館』。大山総裁がご存命時には世界123ヵ国に公認支部道場が1000以上、会員数は1200万人とも言われていました。総裁が死去なされた後悲しい事に分裂を繰り返し、現在は極真空手も数派に分かれております。
私が指導させて頂いている『国際空手道連盟極真会館香川県本部 桑島道場 』は第20回全日本チャンピオン 桑島 靖寛 師範 が大山総裁から直接任命された道場です。
今回から執筆させて頂ける事になった武道と教育のお話。記念すべき第1回目は、簡単ではありましたがまず皆さんに空手の事を知って頂きたいと思ってのお話になりました。次回から空手と子どもたちの教育との関わりをお話しさせて頂きたいと思います。
☆桑島道場では
9月22日(月)~10月12日(日)の間
秋季入会キャンペーンを実地しています。
詳しい内容は下記のリンク先からご覧下さい♪
★桑島道場HP→http://www.niji.or.jp/home/kuwajimadojo/
★桑島道場お知らせブログ→http://ameblo.jp/kyokusinkuwajima/
西山 静香 【国際空手道連盟極真会館香川県本部 桑島道場 指導員】
記事テーマ
平成24年度から中学校で武道が必修化されました。日本古来から伝わる武道には、ただ強くなるだけではなく「礼に始まり礼に終わる」という言葉がある様に、武士道精神は子供教育にも通ずるところが数多くあります。4歳~小学6年生の少年部空手指導員をしている現在、必修化された武道が教育とどの様に関わっているのかを知って頂ける機会になればと思っています。