幼児食に進むと、お子さんが好きなものしか食べない・お野菜を食べてくれないなど食のトラブルが多くなる時期です。
今まで食べられていたのに、なぜ?
確かに幼児食期の1~3歳は、好き嫌いが出やすい時期かもしれません。しかし、好き嫌いはサポート次第でいずれ解消することができます。
なぜなら、この時期の「好き嫌い」は本当に好き・嫌いなわけではないからです。この時期の好き・嫌いは自我の発達の現れです。食べないから嫌いと決めつけず、工夫をしながら気長にサポートをしていきましょう!
<味・食感>
口に入れた後に吐き出してしまう時は、味(お野菜などの苦味)や食感・香りに違和感があったり繊維質(肉・野菜)
が飲み込めないために吐き出してしまうこともあります。また初めての食材は、味に慣れるのに時間がかかったり色で味を認識したりと、見た目だけで食べられないこともあります。
対策:無理強いせず、お子様の好きな味付けや調理法(好きな食事に混ぜるなど)を試しながら気長に食べさせ続けます。
<かたさ・大きさ>
食材が嫌いなわけではなく、かたさや大きさが原因の可能性があります。
対策:特に苦手な食材は小さめに切ったり、やわらかめに調理したり、とろみをつけて食べやすくするなど調理工夫をし、無理なく食べられるようにします。
<成長>
子どもの食の好みは、環境や気分などで変わることがあります。食べたり、食べなかったり、嫌いなものは
食べずに好きなものばかりを要求したりと、自我や意思表示は成長の証です。
対策:大人が手本を見せてあげ、苦手な食材も食べられるよう
声掛けを繰り返しましょう。また、食材の名前を覚えたり、一緒にお買い物に行ったり、一緒にお野菜を型抜きしたり食の興味を広げることも大切です。
また、体の調子が悪い、咀嚼が上手にできていない、虫歯(虫歯ができやすい時期です)などお子さんの体調が原因の場合もありますので、日頃のお子様の体調チェックもお忘れなく。
食べ方には、食に興味のある子・食に興味のない子など
個人差があります。注意しすぎると食事が苦痛になってしまい逆効果です。お子さんの様子を見ながら対策を見つけて行きましょう。
<サポートのポイント!>
1.原因は?
→必ず原因があります。見た目・味・食感・かたさ・大きさなどをチェックしましょう。
2.お腹はすいていますか?
→食事のリズムを整えましょう。ダラダラ食べにならないように時間を決めて食事を与えましょう。
3.工夫していますか?
→苦手な食材は、切り方・かたさ・大きさ・調理方法(焼く・蒸す・炒める・おやつ)を変え1日の栄養バランスが取れるよう工夫をしましょう。
4.一緒に食べていますか?
→お子さんにだけ食事を与えていませんか? 大人が見本を見せながら楽しく食事をしましょう。一緒に食事をすることで食への興味を持たせることもできます。また、食べ方やマナーも身につきます。
5.イライラしていませんか?
→せっかく作ったのと食べてくれないとイライラしてしまいますが、無理に食べさせるのは逆効果です。お子さんの大事な成長の過程と考えましょう。
思うように食べてくれず不安に感じることもあるかもしれませんが、食事がストレスとならないよう無理強いしないことが大切です。楽しんで食事ができる環境作りを心がけ、お子様の心の成長に合わせサポートをしながら進めていきましょう!
*お子さんの体重・身長の増え方が心配な場合は、専門機関へご相談ください。
次回は、「食のお悩み ~小食・食べ過ぎ・遊び食べ偏~」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。