幼児食、いつから始めたらいいのでしょうか?
幼児食は、奥歯(第一乳臼
歯)の生え方を見ながら進めましょう! 奥歯でしっかり噛みつぶせるようになり、栄養の大半を食事から取ることができたら幼児食のスタートです。
幼児食とは、離乳食を終えた1歳頃から5歳頃までの食事のことでとても重要な役割を担っています。心身ともに発達が盛んなお子さんのペースに合わせ「自分で食べる」を習慣づけるようにサポートしましょう。
<幼児食の役割>
●身体の成長を促進
主食・副菜・主菜バランスのとれた食事を心掛ける。
大人と一緒に食べることによって自然と食事のマナーを学びます。
●食べることへの興味や嗜好の土台作り
周りの人と楽しく一緒に食べる。
たくさんの「食」の経験を通して味育を促す。
●生活習慣病・肥満防止に役立つ食習慣を身につける
薄味で食事のリズムを大切に規則的に取るように心掛けましょう。
甘味料・飲料の取り方に注意しましょう。
幼児食は心と体の発達と「食」の自立心の面でもとても重要なものですが、楽しんで食事ができる環境作りを心がけ、お子様の成長のペースに合わせ見守りながら進めていきましょう!
1~2歳児の摂取エネルギーは900(女子)kcal、1000(男子)kcal。育児中のママは、1日1800kcal
程度ですのでおよそ半分のkcal となります。
<1日の食品量の目安>
主食:270g 子ども茶碗軽く2杯 食パン8枚切り1枚
イモ類:40g じゃがいも1/2個
乳製品:250g 牛乳コップ1杯+ヨーグルト1/2
卵:30g 1/2個
肉類:20g ひき肉大さじ1
魚類:30g 切り身2/3切れ
豆製品:30g 納豆1パック
野菜類:180g キャベツ2枚/アスパラガス6本
海藻・きのこ類:10g
果物類:100g バナナ1本
油脂類:10g サラダ油小さじ1
3食の食事で食べきれない分(約200kcal)を2回のおやつで補う。
*手作りのおにぎりや手作りおやつ、果物などを上手に与えましょう!
<ポイント!>
・一汁二菜の献立にするとバランスの良い食事内容となります。
・1回の食事でバランスの良い食事ができない場合は、1日でのバランスを考えて与えましょう。
●幼児(3~5歳)の1日分の量は、主食3、副菜4つ、主菜3つ、牛乳・乳製品 2つ、果物1~2つです。この単位の「つ」は下記を参考にしてください。
*「幼児の食事バランスガイド」より一部抜粋(東京都福祉保健局)
幼児食は、お子さまの咀嚼機能と食習慣を育てるのに大切な時期です。
食材のかたさや大きさだけではなく、色々な種類の食材を工夫して調理しましょう。
味覚が豊かで、「楽しく食べる」土台を育てることが大切です。
<幼児食のポイント>
●楽しい食卓を作る。
●栄養摂取量が不足、または過剰にならないように注意しましょう。
●量・かたさ・大きさ・粘りなど食感を楽しみましょう。
●甘さ・塩辛さ・辛さ・酸っぱさなど味に変化をつけて色々な味に慣れさせましょう。味の基本は、薄味です。
●食材や器の色、形などお子さまが興味を持つように工夫をしましょう。
●お子さまの発達段階や使い方に合わせて、手・スプーン・フォークなど食具や食器を選びましょう。
お子さまの「食べたい」という気持ちを大切に、楽しい食体験をさせてあげることが大切です。この時期は、
自我も芽生え食材の好き嫌いも出てくることもあります。幼児期は、食べる量・好き嫌い・食べ方など思うように進まなくても焦らず、おおらかな気持ちで進めていきましょう!
次回は、「幼児食のレシピ 」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。