離乳食期におやつは必要ですか?
おやつとは、お菓子(スナック菓子)ではなく栄養を補う4回目・5回目の食事です。
確かに、おやつはまだ早いのでは? 与えたくないと
思われる方もいらっしゃると思います。
離乳食が進んでくると、栄養の主体が母乳(ミルク)から離乳食に移っていきます。まだ消化機能が未発達な赤ちゃんは一度にいっぱい食べられません。よって、3回の食事でとれない栄養を補うためおやつが必要なのです。
おやつは、たべる楽しさや運動機能(にぎったり・つまんだり)の発達にも役に立ちます。
<おやつの進め方>
赤ちゃんの成長に合わせて形状も変えていきましょう。
ステップ1.かたさの目安(ヨーグルト状)
果物(バナナ・いちご) / プレーンヨーグルト(ヨーグルトの味に慣れてきたら野菜のペースト・果物のペーストをプラス)
↓ *手でつまむ・手で持つ
ステップ2.かたさの目安(舌でつぶせるかたさ)
やわらかい果物(スライス) / お米のソフトせんべい / たまごボーロ / かぼちゃ茶巾
↓ *手で握る
ステップ3.かたさの目安(歯茎でつぶせるかたさ)
米粉のベジ蒸しパン / フレンチトースト / スティック野菜(おだしで煮る)
最初のおやつは、果物や柔らかくゆでたお野菜をつぶしペースト状にしたり、プレーンヨーグルトに混ぜてみたり自然の素材(果物、いも類、穀類、乳製品、お野菜、旬の素材など)をプラスして一手間加えたママのおやつからスタートしましょう!
混ぜて焼く・蒸す簡単おやつをご紹介します。
☆たまごボーロ☆
<材料>80個分
片栗粉 70g
粉ミルク(スキムミルク) 10g
砂糖 20~25g
卵黄 1個
牛乳(水) 大さじ1
<作り方>
1.卵黄と砂糖をボウルに入れホイッパーで白くなるまで混ぜます。
2.片栗粉と粉ミルク(スキムミルク)を加えゴムべらで切り混ぜます。
3.オーブンを160℃に予熱。牛乳(水)を少しずつ加え、生地をまとめます。
4.鉄板にクッキングシートを敷き、生地を小さく丸めて並べます。
5.オーブン160℃で16分焼きます。焼き上がったら網の上に乗せ、あら熱をとってできあがり。
保存する場合は、瓶やジッパー袋などに乾燥剤を入れ保存しなるべく早くお召し上がりください。
*水は、生地を見ながら調節してください。
*生地がやわらかい場合は、片栗粉を足してください。
☆米粉の蒸しパンのレシピ☆
<材料>カップ5~7個分
薄力粉 50g *小麦アレルギーの方は米粉を使用してください。
米粉 50g
ベーキングパウダー 6g
※アルミフリー
粉ミルク(スキムミルク) 6g
豆乳 50cc
水 50cc
お野菜 にんじん・ほうれん草 適量
<作り方>
1.薄力粉・米粉・BPはふるいにかけます。お野菜は、柔らかくゆでてお子様の食べられる大きさに切ります。
2.材料をボウルに全て入れ混ぜます。
3.カップの8分目まで生地を入れ蒸気の上がった蒸し器で15~20分蒸します。
4.蒸しあがったらできあがりです。
*薄力粉と米粉を1:1にしていますが、お好みに調節して下さい。米粉が多いともっちりした食感になります。
*豆乳・水で100ccとなっていますが、水100ccでも可能です。
*水分は、生地の状態をみて調節してください。(+20ccまで)
*お野菜はお好みのお野菜をご使用ください。さつまいもなどもオススメです。
<注意点>
・栄養の中心は食事(離乳食や母乳/ミルク)ですから、与える量、時間などをきちんと考えましょう。
・食事がきちんと食べられているときは、無理におやつを与える必要はありません。
・おやつで注意したいことは、糖分です。糖分=赤ちゃんの大好きな味です。特に離乳期に甘味を覚えてしまうと虫歯の心配もありますが、甘いもので幸せを感じてしまい、甘いものでしかお腹をいっぱいに出来ずご飯を食べなくなってしまいます。離乳食をスムーズに進めるためにも、砂糖などの使用を少量に控え「かぼちゃ」、「さつまいも」、「果物」など食材の甘みを上手に利用しましょう。
!*味覚形成http://www.happy-note.com/shine/242/post_3.html
→*市販の赤ちゃん用のおやつ・ヨーグルトなどもお砂糖などが入っているものがあります。塩分・カロリーなどにも注意し素材の味のものを探してみましょう。
おやつでも、ひと手間を加えることによってママの味・旬の味など色々な味の体験ができます。
工夫しながら、栄養・運動機能・噛む機会を増やしてみてください。「食べる=楽しい」食べ物への好奇心を育ててあげましょう。
次回は、「カミカミ期のポイント! 」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。