マザーフードとは、ママの愛情がこもった家庭料理です。幼少期に経験した家庭の味は、味覚を育てる土台となり大人になって食べると懐かしい記憶がよみがえる特別な料理です。
<家庭の味>
家庭で代々受け継がれてきた味。同じ料理でも、野菜の大きさ・切り方・隠し味が違ったりと各家庭で味が異なります。
<地域の味>
気候や風土、自然の恵み、文化など地域で受け継がれてきた味。
<伝統の味>
行事食など文化や伝統で受け継がれてきた味。
食の伝承は、毎日の食事によって家庭で親から子へ地域で人から人へと伝わっていくものです。親子から子、子から孫へと家庭の味・地域の味・伝統の味を伝えていくことはとても大切です。
マザーフードを作れる方法、それは1年に1品オリジナルレシピを作る! そうすると20年後、お子さんが成人を迎えるころにはマザーフードが20品できています。レシピを作るのが難しい方は、行事食を上手く利用し作ることをおすすめします。行事食に地域の味を足したり、受け継いだ味を足したりアレンジすることでオリジナルレシピを作ることが出来ます。
愛情のこもったマザーフードがお子さんの食の記憶・味覚に残り受け継がれていくのです。
<1月>
・正月 おせち料理・雑煮・お屠蘇
・七草 七草粥
・鏡開き お汁粉
<2月>
・節分 恵方巻・福豆
<3月>
・桃の節句 ちらし寿司・蛤のお吸い物・ひなあられ・菱餅
<4月>
・花見 花見団子
<5月>
・端午の節句 ちまき・柏餅
<6月>
・夏至 タコ(関西)
<7月>
・七夕 そうめん
<8月>
・お盆 精進料理・白玉団子
<9月>
・彼岸 おはぎ
・十五夜 月見団子・栗ご飯
<10月>
・ハロウィン かぼちゃ
<11月>
・七五三 千歳飴
<12月>
・冬至 かぼちゃ、小豆
・クリスマス ローストチキン・ケーキ
・大晦日 年越しそば
“食を通じて親子の時間を育むもの”と考えると家庭でも実践しやすいと思います。小さいころ、母に作ってもらった料理やお菓子など大人になっても温かい記憶として残っています。子どもがその時感じた楽しい・美味しい記憶は、大人になっても忘れないものです。愛情を込めて作るマザーフードの大切さをあらためて考える時間を持ち、お子さんと一緒に「食」を楽しむひとときを過ごされてみてはいかがでしょうか。
次回は、「食を楽しもう」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。