クッキング育とは、お子さんが料理を通じて五感(色あい・音・香り・味・温度)を使い体験する心の教育です。
視覚・・・食べ物のつや、色、姿、形、盛りつけを目で味わう。
聴覚・・・煮る、焼く、揚げる、切る音。パリパリと歯ごたえのある音。
嗅覚・・・野菜・果物・肉・魚類などの鮮度を見分ける目安。食欲を増進。
味覚・・・五味(甘い、辛い、酸っぱい、苦い、しょっぱい)・旨みを味わう。
触覚・・・むく、切る、こねる、混ぜる、盛りつける。 調理器具を使う。
指先が器用になると、脳が発達します。
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心育・・・思いやりの心・感謝の心・自立心を育てます。
クッキングは家庭で簡単に出来る、五感と心を育てる総合教育です。
親子の触れ合いの時間としてもお勧めです。
お子さんは、お母さんのお料理する姿をよく見ています。ある日突然、玉ねぎの皮をむき出したり切る真似をしたりと食材に興味を持つようになります。食材に興味を持ち始めたら、お料理のお手伝いをさせてみましょう!
小さいのにできるの? 何歳からできるんですか? うちの子には早いんじゃないかしら?とお思いの方もいらっしゃると思います。1歳~でも真似をしながらお手伝いをすることはできます。日常生活の中で出来るところから無理なく進め徐々に経験を
増やしていきましょう。
<1歳のお手伝い>
・見る-色・形・多さ
・手で触る-ゴツゴツ・ツルツル・ざらざら
・手を動かす(ちぎる・皮をむく)-葉物・とうもろこし・玉ねぎ
・においを嗅ぐ-甘い・ツーンとする・美味しそう
・名前を教える-野菜・果物
<2歳のお手伝い>
・混ぜる(手・道具)-卵・パンケーキ・クッキー・調味料液
・まるめる(手)-コロッケ・団子
・捏ねる(手)-パン・団子
・家庭菜園・キッチンガーデン-トマト・きゅうり・いちご・ハーブ
<3歳のお手伝い>
・包丁で切る-子供用の包丁を使用し切りやすいものから始めます。
*包丁の使い方を教えながら、刃に注意し一緒に切るようにしてください。
・握る-おにぎり・スイートポテト・茶巾
・盛り付け・トッピング-お料理ができたらお子さんにお皿に盛り付けてもらいましょう。
お子さんの成長に合わせたお手伝いをしてもらいながら、一緒に親子クッキングをしてみましょう!
触れることから始め徐々にお手伝いを増やしていきます。最初に、お手本を見せてあげることがポイントです! 真似をしながら上手にお手伝いができるようになります。できたら、「上手だね!」・「できたね!」と褒めてください。
クッキング体験が、食育の場となり・五感を育ててくれます。作った後は、美味しく一緒に頂いてください。
● 1歳ごろ ~チョレギサラダ~
<材料>
サニーレタス 1/4株
パプリカ(スライス) 1/4株
海苔 2~3枚
白ゴマ 適量
ごま油 大さじ2
ポン酢 大さじ1
塩 小さじ2/3
<作り方>
サニーレタス・のりを手でちぎります。(*お手伝い ちぎります)
ドレッシングの材料をボウルに入れ混ぜます。(*お手伝い 混ぜます)
お野菜をお皿に入れドレッシングをかけまわします。
●2歳~3歳ごろ ~ふりかけおにぎり~
< 材料>
かつお節 3g
白ゴマ 3g
青のり 1g
塩 少々
<作り方>
材料をすべてブレンダーに入れすりつぶします。
ラップにご飯を入れ、ラップの上から包み握ります。(*お手伝い 握ります)
ふりかけの中に入れ転がしながら全体にまぶします。(*お手伝い まぶします)
お手伝いをしてできたお料理は、格別です。クッキングは、五感を刺激し食材に興味を持たせ、作る・食べる喜びを体験できます。また、感謝の心・達成感・自信を持つことができます。クッキング育で、心の豊かさも成長させましょう!
次回は、「親子で作ろう!初級編」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。