食育って何? 赤ちゃんの頃から食育に取り組んだ方がいいのでしょうか?
食育とは、「生きる上での基礎であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」、「様々な経験を通じて食に関する知識と食を選択する力を習得し健全な食生活を実践することができる人間を育てる」と位置づけられています。(食育基本法)
確かに、赤ちゃん
は生まれてすぐから母乳(ミルク)から栄養を補給し成長(生後5~6ヵ月)します。しかし、それを過ぎる頃になると母乳だけから必要な栄養素を摂取できなくなります。
なぜなら、母乳には鉄分がほとんど含まれていません。そのため離乳食から鉄分や成長に必要な栄養素を補給する必要があります。毎日の「食」が体と心を成長させています。いよいよ「食」の始まり、離乳食がスタートします。
離乳食の始まりとともに大切な食育です。食の知識がない赤ちゃんには、ご家庭での食体験と教育が大切です。
よって離乳期・幼児期の食育は、食の土台をつくる大事な時期です。家族で楽しみながら食育を取り入れていきましょう!
では、この時期に大切な食育の役割をご紹介しましょう。
食の基礎を作るためにも、離乳期からできるだけ手作りの離乳食で栄養のバランスの良いものを食べることが必要です。離乳期からさまざまな栄養素を摂取しましょう。
<成長に大切な三大栄養素>
また、素材の味・旬の味・香りをたくさん体験させることも必要です。
離乳期から色々な食材をかみ、味わい・香りを嗅ぐことで味覚の範囲が広がります。
この時期の食の経験が将来の食の土台となります。味覚を育てるためにも、だしなどを上手に使って薄味にし素材の味を大切にしましょう!
離乳食を始めたら、食事の時は「いただきます」・「ごちそうさま」とママ・パパが大きな声で見本の挨拶を見せてあげましょう! 赤ちゃんでも、ちゃんと聞いて学習しています。毎日の習慣でマナーを身につけることが大事です。お子様の成長に合わせて、スプーン・お箸の持ち方など食事のマナーを身につける習慣作りを心がけましょう。
お子さんの学習能力は高いです。昨日できなかったことが、今日できるようになったりします。できた時は、一緒に喜んでたくさん褒めてあげることが大切です! お子さんの成長を楽しみましょう。
食文化を通して、色々なことを学ぶことができます。行事食で季節を感じたり、郷土料理を通して食文化の体験ができます。小さい頃から食べ親しむことが大事です。
<行事食>
正月・桃の節句・端午の節句・お盆・十五夜・冬至・大晦日
離乳食や幼児食に行事食・郷土料理などをうまく取り入れることが大切です。離乳食の進みに合わせた硬さや大きさに注意しながら器や盛り付けを変えお子さんと一緒に行事食で季節を楽しみましょう!
次回は、「離乳食の進め方」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。