この時期は、歯ぐきでつぶして食べるようになる時期です。口が「モグモグ」上手に動くようになったら3回食に進みましょう。
・キャベツの5倍粥・野菜&具だくさんかつおだしスープ(9ヶ月)
<離乳食の時間>
●1日3回、赤ちゃんの機嫌をみながら午前中10時・14時・18時に与えましょう。
*初めての食材などは、午前中に与えてください。
*赤ちゃんの様子を観察しアレルギー反応などが出た場合はすぐ病院へ。
●習慣付けのため、毎日一定の時間を離乳食の時間にしましょう。
*少しずつ時間をずらし大人と同じ時間にしましょう。
<回数>
●1日3回
*食事のリズムを大切に、1日2回から3回食に進めていきましょう。
<調理形態・味>
●歯ぐき(指)で楽につぶせる硬さ(バナナ) / 切り方5㎜角~スティック / 5倍粥
● 調味料(醤油・味噌・塩)を使う場合は、少量、風味づけ程度に
*だし・野菜スープなどを上手に使いましょう。
<調理上の注意>
●感染に対する抵抗が弱いので、食品を衛生的に扱うことが大切です。
<食べさせ方>
●手づかみで食べ物を口に運ぶ「手づかみ食べ」が始まる時期です。最初はほとんど口に入らずこぼすことが多いので、最後はママがスプーンで食べさせてください。
<食べ方の目安>
● 母乳・ミルクの前に、与えましょう。歯ぐきを使ってつぶしているかをチェック。食物アレルギー反応の多い時期です。初めての食材は、赤ちゃんの体調の良い午前中に1日1種類1さじから与えてください。
●上手にカミカミできたら、2・3・4週目と大きさ・切り方を変えていきましょう。
●離乳食から栄養の半分以上を摂るのが理想です。
離乳食で足りない分、母乳(ミルク)を与えましょう(目安は日中5,6回) 。
赤ちゃんの様子を見ながら進めましょう。新しい食材は小さじ1~スタートし、2日目以降は様子(アレルギー反応など)を見ながら小さじ2~増やしていきましょう。
*この時期の離乳食は、素材の味・食感を覚えるのにも大切な時期です。たくさんの食の体験をさせてあげましょう!
*食べられる食材・形状も増えます。かむ力を育てるために
薄めの短冊切り・いちょう切りなど食材の切り方も工夫をしましょう!
手づかみ食べが始まると、汚れが気になりイライラするママも多いのでは?
手づかみ食べとは、手の動きが活発となり赤ちゃんが色々な食材の形や食感などを手づかみしながら手や指で覚えていくために起こる行動です。「自分で食べたい!」「さわってみたい!」という欲求を満たすことで食べる意欲もわいてきますし、自分の手で口に運ぶ練習にもなります。
「手づかみ食べ」は、 一人で食事を食べられるようになるための大事な一歩です。
この時期のおすすめ用品は、新聞紙・レジャーシートです。新聞紙やレジャーシートを敷いて置けば片付けも簡単!
ママがイライラしながらの食事は、赤ちゃんにとっても悪影響。無理やり食べさせてしまい不快な思いをするとその食べ物を嫌いになってしまうこともあります。ずっとこの時期が続くわけではありません。
上手に口に入れることができたら「上手だね!」と褒めてあげましょう!
「手づかみ食べ」
といっても、最初はほとんど口に入らずこぼすことが多いので、頃合いを見てママがスプーンで食べさせてください。
・ほうれん草5倍粥・豆腐と人参の野菜スープ・さつまいもスティック(10ヵ月)
月齢と共に口のまわりの筋肉・手の動きがさらに活発になります。歯ぐきで噛み切りやすく握りやすいスティック状(調理したお野菜・魚、トーストなど)に切るなど、手づかみしやすいメニューを加えていきましょう。
【米粉のホワイトソース】
<材料>
玉ねぎ60g
サラダ油少々
バター10g
米粉大さじ1
牛乳(豆乳)50g
水80g
<作り方>
1.玉ねぎはみじん切りにする。
2.鍋にサラダ油を熱しバター、玉ねぎを入れ弱火でよくじっくり炒めます。透き通ってきたら米粉を加え弱火で焦がさないようによく炒め一度火から下ろす。
3.牛乳を1/2量ずつ加えてのばし再び火にかける。ダマにならないよう泡立て器で残りの牛乳と水を少しずつ加えとろみがついたら出来上がり。
※油や塩分を含むバターは若干控えめです。弱火でじっくり炒めると玉ねぎの甘みが出てきます。
【パングラタン】
<材料>
米粉ホワイトソース 15g
パン(8枚切り) 1/2枚
ピザ用チーズ 小さじ1
野菜(お子様に合わせた大きさ・かたさに茹でる) 適量
<作り方>
1.食べやすい大きさに切ったパンを器に入れます。
2.パンの上に米粉ホワイトソースをかけます。
3.次に野菜をのせ一番上にピザ用チーズをのせます。
4.ホワイトソースの余熱でチーズが溶けたら出来上がりです。
*残ったホワイトソースは、保存容器に入れフリージングできます。必ず1週間以内で使いきってください。
<材料>
じゃがいも 1個
かつお節 ひとつまみ
醤油 少々
野菜(お子様に合わせた大きさ・かたさに茹でる) 適量
*扱いにくい時は、
<作り方>
1.じゃがいもは、蒸して皮をむきマッシュします。
2.ボウルにじゃがいも(マッシュ)と残りの材料を全て入れ混ぜます。
3.持ちやすい大きさに成形します。
4.フライパンに油(分量外)を薄くひき焼きます。
5.両面焼き色がついたら出来上がりです。
POINT!
だしの代わりに、かつお節を使用しています。
この時期の食の経験が将来の食の土台となります。味覚を育てるためにも、だしなどを上手に使って薄味にし素材の味を大切にしましょう!
カミカミ期、手づかみ食べが最初は上手にできませんが、ママも大らかなら気持ちで赤ちゃんの成長を見守ってください。「美味しいね!」・「上手だね!」と声掛けをしながら楽しい食事の時間を作りましょう。
次回は、「乳歯の歯磨きの進め方」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。