口を閉じて上手に食べられるようになったら、2回食に進みましょう!
モグモグと口を動かし、食べ物をつぶして飲み込む練習をする時期です。上手にゴックン出来るようになったら食事の回数を増やし、少しずつ食感のあるかたさに進めてみましょう。
食べられる食材も増えてきます。旬のお野菜などを使って食の体験をたくさんさせてあげましょう。これが、味育にもつながります。
<離乳食の時間>
●1日2回、赤ちゃんの機嫌をみながら午前中(10時)・14時に与えましょう。
*初めての食材などは、午前中に与えてください。
*赤ちゃんの様子を観察しアレルギー反応などが出た場合はすぐ病院へ。
●習慣付けのため、毎日一定の時間を離乳食の時間にしましょう。
<回数>
●1日2回
<調理形態・味>
●舌でつぶせる硬さ(絹ごし豆腐) / 調味料を使う場合はごく少量、風味づけ程度に
<調理上の注意>
●感染に対する抵抗が弱いので、食品を衛生的に扱うことが大切です。
<食べさせ方>
●下唇にのせ赤ちゃんが自分で食べ物を口に取り込むのを見守りましょう。
<食べ方の目安>
● 母乳・ミルクの前に、与えましょう。 唇とアゴを使ってつぶしているかをチェック。食物アレルギー反応の多い時期です。
初めての食材は、赤ちゃんの体調の良い午前中に1日1種類1さじから与えてください。●むせずにモグモグできたら、2・3・4週目と大きさを徐々に変えていきましょう。
●離乳食の量が増えても母乳やミルクは飲みたいだけ与えましょう。
赤ちゃんの様子を見ながら進めましょう。新しい食材は小さじ1~スタートし、2日目以降は様子(アレルギー反応など)を見ながら小さじ2~増やしていきましょう。
*この時期の離乳食は、栄養を取ることではなくゴックンと飲み込めるようになること・色々な食材の美味しさを知ることが目的です。上手にゴックンができるよう見守りましょう!
*食べられる素材も増えて、素材の味・食感を覚えるのにも大切な時期です。たくさんの食の体験をさせてあげましょう!
これまでゴックン期(舌が前後運動)だったのが、モグモグ期(舌が上下運動)になり、やわらかい小さい物もモグモグ潰して食べられるようになります。
主食(炭水化物)をメインに、タンパク質・野菜などを1日でバランスよくとれるようにしましょう!
<下ごしらえ>
●食材をやわらかく加熱処理した後、荒くつぶしたり細かく刻みます。
*ペースト→粗くつぶす(細かく刻む)→3mm角と半分を粗つぶし→3mm角
<おかゆ>
●10倍粥→7倍粥
10倍粥 / ペースト 荒くつぶす(フォーク) 7倍粥 / 3cm角
<進め方>炭水化物をメインに新しい食材を増やしていきましょう。
●1週目:炭水化物(7倍粥 1回50g)・しらす干し(湯通し)・ヨーグルト(プレーン)・野菜(やわらかくゆでて粗くつぶす)
●2週目:ひきわり納豆(湯通し)・鶏のササミ(茹でて細かく刻む)・
野菜(やわらかくゆでて半分粗つぶし半分3mm角)
主食にタンパク質やお野菜を混ぜて味のバリエーションを楽しみながら、食べられる食材を少しずつ増やしていきましょう!
メニュー:かぼちゃの7倍粥・人参大根のかつおだしスープ・バナナ
<ポイント!>
●アレルギーは、タンパク質(卵、牛乳、肉、大豆製品)が主成分の食品で起こりやすいといわれています。
*タンパク質(納豆・ササミなど)は、1日1品ずつ多く与えないよう注意しましょう。
●ヨーグルト(タンパク質)使用で気をつけたいのは、プレーンタイプを選ぶことです。加糖タイプには、赤ちゃんの大好きな甘味が入っています。甘味を覚えてしまうと、素材の味が物足りなくなり薄味で離乳食を進めることが難しくなります。離乳期をスムーズに進めるためにも、濃い味・甘味に気をつけて与えましょう!
●メニューに、舌とアゴでつぶせる硬さ(お子様にあった)の物を1品加え、徐々に慣らしていきましょう。
「いただきます」・「ごちそうさま」などの挨拶も同様、ママが「モグモグ」とお手本を見せながら声がけをしていきましょう!
<ポイント!>
●早食いや丸呑みにならないように、しっかりゴックンができてから次の1さじを与えましょう!
<進め方>炭水化物(7倍粥 1回50g~80g)
●3~4週目以降:炭水化物(7倍粥 1回50g~80g)・
食パン(耳を取り5mm角)・ツナ(湯通し)・野菜(やわらかくゆでて3mm角)●1ヵ月:うどん(ゆでて粗みじん)・マグロ
(ゆでて細かくほぐす)・卵黄(固ゆで)*卵はアレルギーをもつ赤ちゃんが多い食材です。7ヵ月を過ぎ、豆腐、白身魚などのタンパク質に慣れてきたら卵黄一口からためしてみましょう。
最初に与える食材と同様、赤ちゃんの機嫌の良い午前中に与えててください。(卵白は8ヵ月~)
この頃になると離乳食にもなれて色々な食材が食べられるようになります。素材の味を覚えることが食育につながります。
素材の味を美味しく感じられる味覚になるためには、薄味にすることが大切です。味に変化をつけるならだしや野菜スープ、削り節(うま味)を上手に使いましょう。だしの旨味・香りが食の土台となります。赤ちゃんの体調・消化機能・咀しゃくの発達を見ながら、少しずつ食べられる食材を増やしていきましょう。
次回は、「 手作りおやつ~たまごボーロ~ 」をご紹介します。お楽しみに!
藤岡 まき子 【フード・起業コーディネーター】
記事テーマ
離乳期・幼児期は「食べる」基礎をつくる大切な時期です。お料理上手でなくてもいいんです!たくさんの食材の味を経験させ「食」の美味しさと楽しさを伝えましょう!食育・離乳食・幼児食・味覚形成・マザーフードなど「楽しく!」をポイントに家庭で実践できる食育をご紹介します。