赤や緑、金色に輝く街並みがまぶしいですね。もう12月、あっという間に1年が過ぎてゆきます。みんなが待ち焦がれるクリスマス、今年はどんな日になるのでしょう。
ツリーに飾りつけをしたり、メッセージカードを作ったり。プレゼントはなにかしら・・・と思い浮かべたり、イブには特別なケーキやパンを焼いたりと・・・ドキドキやわくわく、楽しみがいっぱいですね☆
12月は1、2と二回に分けて、クリスマスに読みたい絵本をご紹介します♪
あのね、サンタの国ではね…
絵 黒井 健
原案 松本 智年、一色 恭子
文 嘉納 純子
1990年
偕成社
1200円+税
クリスマス以外の時、サンタやトナカイの仲間はどうやって過ごしているのかな・・・
素朴な疑問の答えが描かれている、クリスマスを迎えるための絵本です。
ある北国に、大勢のサンタが暮らしています。
サンタはのっぽだったり痩せていたり、色黒だったり・・・様々なサンタがいました。
その中でも、立派な白ひげをたくわえた大きなサンタのグランサンタは、みんなから愛されるサンタです。
1月
サンタたちがグランサンタの家に集まって、ご馳走がたくさん・・・!
どんなお話をしているのかしら・・・
2月
何を読んでいるの・・・?
あら、年賀状?
いえいえ!
世界中のこどもたちから届いたラブレター・・・
3月
森の雪がとけて、いよいよサンタたちが準備に入ります。
え?
3月なのにもう準備なのって??
そう、サンタはもう12月を目指して、いろいろと用意しなくちゃならないからね・・・
絵を描かれているのは、「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」を描かれていらっしゃる、画家の黒井健さんです。
やわらかくてあたたかみのあるその可愛らしい絵は、夢がいっぱい詰まったおもちゃ箱のようにキラキラしています。
どうやって12月を迎えるのか、そしてどんな気持ちでサンタたちが準備をしているのか・・・
サンタの一年のお仕事、サンタの思い。
きっとみんなに伝わるでしょう。
待ち遠しい気持ちでいっぱいになる、素敵な作品です☆
おもちゃびじゅつかんのクリスマス
デイヴィッド・ルーカス 作
なかがわちひろ 訳
2012年
徳間書店
1400円+税
ロンドンに実在する美術館を舞台に描かれた、「おもちゃびじゅつかんでかくれんぼ」の続編です。
続編?? いえいえ、前作を知らなくても大丈夫です。
絵本を開くとすぐ、登場するおもちゃたちが紹介されています。
きぼりのへいたい、ガチョウのガーティ、パンチとジュディ、ねじまきスコッティ・・・まだまだまだ!
たくさんのおもちゃたちが暮らしています。
クリスマスイブの夕方、美術館のお客さんがみんな帰ったあと、おもちゃたちはクリスマスツリーに向かって走り出しました。
おもちゃたちが期待しているのは・・・木の下のプレゼント!!
でも、駆けつけたツリーのそばには・・・?
期待をしていたみんなの表情が、一気に呆然としています。
でもここで、ねこ(ぬいぐるみ)のパンドンが良いアイデアを思いつきました!
みんなは、順番にお互いに綺麗な紙で包んでいき・・・
クリスマスを迎えた朝、奇跡のような素晴らしい出来事が、みんなを待っていたのでした☆
おもちゃたちが出会った、その不思議な奇跡・・・可愛らしくてあたたかい、とっておきのクリスマスです☆
まどから おくりもの
五味太郎
1983年
偕成社
1000円+税
おなじみ、五味太郎さんのしかけ絵本、0歳からでも楽しめるクリスマスの絵本です。
真っ暗闇の夜のこと。
空には星がまたたいて、冬の冷たい空気を感じます。
パタパタパタ・・・ヘリコプターの音が聞こえます。
誰が乗っているのかなあ・・・
きょうは どうやら クリスマス。
ヘリコプターからは、白い大きな袋を持ったサンタさんが降りてきました。
ある一軒の家の前で立ち止まったサンタさん。
ああ、この家にはあの子がいる。
窓から見えた顔から、サンタさんはその眠る動物にピッタリの贈り物を決めて、窓から室内に入れました。
子どもたちのもとへと次々に訪れるサンタさん。
しかし、いつの間にか、あべこべに・・・!?
小さく切り取られた窓からは、次のページの一部が見えます。
そしてその小さな窓から見える絵から、サンタさんと同じ気持ちで、「この動物は・・・何かしら?」と考えることができます。
想像をしながら、楽しくご覧ください!
ユーモアにあふれた作品です♪
<「局アナnetきっずくらぶ こどものためのアナウンスブック 発声のきほん」>
局アナnet きっずくらぶ アナウンスブック
発声のきほん
常世晶子 茂木亜希子 文
山本珠海 たかのじゅんこ 国枝麻里香 絵
2014年
局アナnet株式会社
740円+税
全国の局アナ出身者でつくる、日本最大規模のネットワーク・局アナnet。
その局アナnetの中で、絵本の読み聞かせやアナウンス指導など、子どもたちのためのコンテンツづくりに取り組んでいるのが、局アナnetきっずくらぶです。
そのメンバーの中から、常世晶子アナウンサーと私の二人で、「発声のきほん」と題したテキスト本を出版させて頂きました。
11月9日(日)14時~、未来屋書店幕張新都心店みらいやのもりにて、イベントが開催されました!
ご参加いただいた小学生の皆さん、ありがとうございました。とても楽しんでいただけたようで嬉しいです♪
次回は2015年2月1日(日)に開かれます。
詳しくは店頭もしくはお電話(043-273-7350)までご予約ください。
このテキストは、呼吸法や顔の体操、五十音の練習から詩・早口言葉までさまざま折り込まれています。
発声を学んで話し方に自信がつくと、人と話したり、思っていることを表現することが楽しくなります。
ぜひ、本を手に取って楽しんでいただきたいと思います☆
近々アマゾンなどで購入できるようになります!(詳細はまた決定しましたらお知らせいたします)
茂木 亜希子 【絵本ナビゲーター・保育士・司会】
記事テーマ
何気なく手に取った絵本が、子どもの心をつかみ、大人の私たちの心をも揺さぶることがあります。読み語られる一冊一冊を通して、子どもが体験する世界は広がり、その体験をもとに想像力も豊かに育ってゆきます。昔から読み継がれてきた絵本、ユニークで不思議な絵本、心に響くあたたかい絵本、今読みたい旬の絵本など、愛される絵本を様々ご紹介していきます。