今年は海外から多くの人々が日本にいらっしゃることと思います。
絵本の世界でも、外国で生まれた楽しくて愉快な絵本たちが、日々翻訳され日本で出版されています。
日本とはまた違った目線で描かれた、魅力あふれる作品をご紹介します☆
①
アメリカ「しゃっくりがいこつ」
マージェリー・カイラー作
S.D.シンドラー絵
黒宮純子訳
2004年
らんか社
1500円+税
ほれぼれするほど、ほねほねしているガイコツです。
どうやらしゃっくりが止まらなくて困っている様子・・・しゃっくりを止めようと、あれやこれやと試します!
そのアイデア全てに笑いが止まらない、大笑いの絵本です。
②
カナダ「なずずこのっぺ?」
カーソン・エリス/さく
アーサー・ビナード/やく
2017年
フレーベル館
1600円+税
覗きこむ虫たち。
「これ、なんだろう?」なんて会話をしているのかもしれません。
虫たちのやりとりは全て「虫語」のみ!
しかし、何となく虫たちの感じている事が分かってしまう・・・虫たちの世界を覗きこんだ、不思議な虫語絵本です☆
③
スリランカ「かさどろぼう」
シビル・ウェッタシンハ 作・絵
いのくまようこ 訳
2007年
徳間書店
1400円+税
傘がまだ無い小さな村からやってきたおじさんは、町で初めて「傘」に出会いました。
「なんて美しくて便利なんだ・・・!」 そう感動して買って帰ったものの、どうやって皆に自慢しようか考えて休んでいるうちに、その傘を盗まれてしまいました!
曲線が美しく配色が素晴らしい、スリランカの名作です。
④
韓国 「こいぬのうんち」
クォン・ジョンセン/文
チョン・スンガク/絵
ピョン・キジャ/訳
2000年
平凡社
1500円+税
ある日、子犬が道ばたでした「うんち」。
鳥や土くれはからかい、「こいぬのうんち」は悲しい気持ちでいっぱいになりました。
『ぼくは、汚くて何の役にも立たない…!』 そう落ち込むこいぬのうんちは、様々な出会いをします。
心がほっと温かくなるお話です。
⑤
フランス「すてきな三にんぐみ」
トミー=アンゲラー/さく
いまえ よしとも/やく
1969年
偕成社
1200円+税
闇夜に現れたのは、黒いマントの三にんぐみ。
実は恐ろしい大泥棒・・・しかし、ひょんなことから身寄りのないティファニーちゃんと出会い、みるみる間に世界が変わっていきます。
今から50年前に出版された名作です。
⑥
アメリカ「かいじゅうたちのいるところ」
モーリス・センダック/さく
じんぐう てるお/やく
1975年
冨山房
1400円+税
いたずら好きなマックスが入り込んだ、不思議で楽しいかいじゅうの世界。
踊ったり、遊んだり・・・自由な心がいっぱいの、まさに子どものバイブル! 登場するかいじゅうたちの、恐ろしくも可愛らしい表情がなんとも魅力的な作品です。
⑦
イギリス「人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん」
マイケル・ボンド/文
エミリー・サットン/絵
早川敦子/訳
徳間書店
2019年
1600円+税
大きな伯爵のお屋敷の人形の家に住んでいるネズミの一家。
伯爵が3ヵ月の旅行に出掛けている間に、留守を預かった秘書が悪だくみを考えていることが分かりました。
どうにか阻止しようと作戦を考えるネズミたち・・・。
「パディントン」の作者、マイケル・ボンドの遺作です。
⑧
イスラエル「もりのおうちの きいちごジュース」
ハヤ・シェンハヴ/文
タマラ・リックマン/絵
樋口範子/訳
徳間書店
2019年
1600円+税
森のはずれに建った真っ赤な屋根のお家。
その家の札には「きいちごジュース」と書かれています。
動物たちが気になってドアベルを鳴らすと、中からは「ぼくの名前はきいちごジュース」との声が・・・。
本当は、一体誰が住んでいるのかな?
イスラエルで長く愛されている、ほのぼのとした楽しい絵本です。
子どもの未来社より、「こどもアナウンスブック ~正しい発声とつたえる力~」が出版されています。(共著:常世晶子)
発声の基本から大人も楽しめる応用まで、様々書かれています。
ピアノ伴奏入りのお手本CDには私たちの声も収録されており、どこでも楽しく発声練習を楽しむことができます♪
アマゾン等で絶賛発売中!ぜひ、一冊ご購入ください☆
https://www.amazon.co.jp//dp/4864121435/
【こどもアナウンス発声協会のお知らせ】
常世晶子さんとともに設立したこどもアナウンス発声協会(2017年~)では、自著「こどもアナウンスブック ~正しい発声とつたえる力~」(子どもの未来社)を使って、子どもたちに広く発声教育を学校やイベント等で行っております。(活動自体は、2014年からスタートし全国で行われています)
*2020年1月現在の会員は、全国に149名です。(元アナウンサー・リポーター・気象予報士・声優・ナレーター等)
私たちの学校でもぜひ!!という方はご連絡ください。
お待ちしております☆
茂木亜希子 おはなし作家・保育士・フリーアナウンサー
☆これまで携わった作品☆ 2020年1月現在
茂木 亜希子 【絵本ナビゲーター・保育士・司会】
記事テーマ
何気なく手に取った絵本が、子どもの心をつかみ、大人の私たちの心をも揺さぶることがあります。読み語られる一冊一冊を通して、子どもが体験する世界は広がり、その体験をもとに想像力も豊かに育ってゆきます。昔から読み継がれてきた絵本、ユニークで不思議な絵本、心に響くあたたかい絵本、今読みたい旬の絵本など、愛される絵本を様々ご紹介していきます。