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発想を楽しむ本!をさまざまご紹介☆/2015年5月

考える、ということを楽しむ絵本をご紹介!

普段何気なく見ているものが、本当は「ちがった」ものかもしれない・・・たまに、子どもたちの発言にドキッとさせられることがあります。

 

「どうしてこれはこうなの?」「わたしにはこう見える」「ぼくには、こうにしか見えないよ」

 

そんな発言を聞くとき、「こどもたちがみているもの」と、私たち大人がそう「思い込んで見ているもの」が、あきらかに違うということを、思い知らされることがあります。

こどものもつ「発想力」の素晴らしさには、絵や音楽、ダンスやかけっこ、全てにおける「こどもから生まれる表現」から感じ取ることができます。

 

小さなことでも立ち止まって、「なるほど、きみにはこんなふうに見えているんだね」と、共感し、その空間を楽しむことができたら、もっともっと、こどもたちは羽を広げて自由に羽ばくことでしょう☆

りんごかもしれない

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りんごかもしれない             

ヨシタケシンスケ 作

2013年

ブロンズ新社

1400円+税

 

  

リンゴ・・・かも、しれない

  

そう、リンゴなのかもしれない。

でも、違うかもしれない。

  

でも、やっぱりリンゴじゃない?

  

でもでも、どうしてそう思う?

 

 

リンゴを見つめる、ぼく。

ある日帰宅すると、リンゴがあったんだ。

赤いリンゴ

うん、いっけんすると、ただのリンゴだよね。

でも、もしかしたら・・・ってことも、あるよね?

 

リンゴに見えるけど、まったくちがう果物かもしれない

リンゴに見えるけど、まったく違う食べ物かもしれない

こっちから見たらリンゴだけど、反対側からは、違って見えるのかもしれない

 

それにだよ。

これは、そもそも、食べ物じゃ「ない」のかもしれない・・・

 

奥がふかくなってきた

 

あんなものが生まれたり、こんなものが入っていたり

まさかまさか!・・・でも、その「まさか」かもしれないんだ!

 

その「まさか」は、その「リンゴ」かもしれない。

 

 きみは、なにをおもう?

 ぼくは、どこまで考える。

    

たったひとつのリンゴが、こんなにも世界を広げてくれる。

子どもの発想そのものの、楽しくて、真面目で、どこまでものびのびとした、おもしろい絵本です☆

こういう思い、いつもこどもは感じているかもしれない・・・

 

☆ヨシタケシンスケさんの作品には、「ぼくのニセモノをつくるには」、「りゆうがあります」など、他にもさまざまあります☆

わゴムはどのくらいのびるかしら?

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わゴムはどのくらいのびるかしら?

マイク・サーラー 作

ジェリー・ジョイナー 絵

きしだえりこ 訳

2000年

ほるぷ出版

1200円+税

 

大型絵本でも大人気の一冊です。

 

ある日、ぼうやは「わゴム」がどのくらいのびるか、試してみることにしました。

手には、普通のわゴムがあります。

このわゴムが、どれくらい伸びるのかって・・・?

ぼうやは試してみたくなったのでしょう。

 

まずは、わゴムをベッドのわくに引っかけて・・・

部屋の外に出てみよう!

外に出たぼうやは、あれれ、自転車に乗ってしまいました。

 

もちろん、わゴムを自転車のサドルにしっかり引っかけて。

自転車だけでなく

バスに乗り換え

電車に乗り換え

とうとう飛行機まで!?

 

海を越えて    国を超えて・・・

それが「あるとき」

ボーン

 

ぼうやはどこまで行ってしまったのでしょう・・・?

 

作者は教師で彫刻家で漫画家で作家・・・奇想天外な発想が、こどもたちを引き込みます。

担当している画家は、幼い頃、弱冠5歳にして絵本を作ったというデザイナー&イラストレーターです。

リズムに乗って、ぜひ楽しく読んでください☆

だって・・・

 

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だって…

石津ちひろ 作 

下谷二助 絵

1995年

国土社

1300円+税

 

だって・・・・

いちにちのなかで、どれほど使っている言葉でしょう。

 

だって・・・

いいわけしたい気持ちは分かります。

 

だって・・・

でも、ねえ・・・

 

聞いて、そう、本当はね

もしかしたら、「理由」を聞いてほしいだけなのかもしれません・・・

 

どうして、おかわりをしないの?

おかあさんがききました。

 

だって・・・

 

次のページには、女の子なりの大きな理由!

う~ん・・・それじゃあ、おかわりは難しいよね・・・

 

どうして、おふろがいやなのかしら?

こちらでも、お母さんが聞いています。

 

だって・・・

男の子は答えます。

 

え!そうだったの!?

それは、はいりたくないよねえ・・・

 

どうして、あなたは・・・!

次々に、母親たちが子どもたちに質問をします。

そして、答える子どもたち。

 

だって・・・!

子どもたちなりの、真剣な理由。

その答えは、とっても発想豊かで、ユニークです。

 

でも、それが、こどもたちにとっての「本当の理由」なのです。

子どもたちは笑い転げ、読み手の大人はどこかハッと気がつかされる・・・不思議な絵本です☆

ただ、おもしろいだけじゃあないんです。

だってそれは・・・

 

 

続編の「だって・・・ 学校の巻」も、ぜひあわせてご覧ください☆

小学生ことばパズル クロスワード 都道府県

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小学生ことばパズル クロスワード 都道府県 

監修 親野智可等

2015年

学研教育出版

900円+税

 

学研教育出版より「小学生ことばパズルクロスワード 都道府県」が発売されました!

この本は、言葉のパズルを解いて47都道府県の重要単語を学んでいくワークブックです。

地名や自然、特産物などさまざまな言葉がクロスワードになっています。

今回、このクロスワードおよび問題文や他クイズページの作成を担当しました!(4人の共著、および親野智可等先生の監修です)

オールカラーのイラストが可愛らしく、写真やヒントで難しい問題もすらすらとけます。

ぜひ、お手にとって楽しんでください☆

Information/お知らせ

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局アナnet きっずくらぶ アナウンスブック

発声のきほん

常世晶子  茂木亜希子 文 

山本珠海 たかのじゅんこ 国枝麻里香 絵

2014年

局アナnet株式会社

740円+税

 

全国の局アナ出身者でつくる、日本最大規模のネットワーク・局アナnet。

その局アナnetの中で、絵本の読み聞かせやアナウンス指導など、子どもたちのためのコンテンツづくりに取り組んでいるのが、局アナnetきっずくらぶです。

そのメンバーの中から、常世晶子アナウンサーと私の二人で、「発声のきほん」と題したテキスト本を出版させて頂きました。

2014年11月9日(日)、2015年2月1日(日)、4月5日(日)に、未来屋書店幕張新都心店みらいやのもりにて、イベントが開催されました!

ご参加いただいた小学生の皆さん、ありがとうございました。とても楽しんでいただけたようで嬉しいです♪

次回は6月7日(日)に開催される予定です。

日にちが近くになりましたら、こちらで詳細が発表されます↓

http://makuharishintoshin-aeonmall.com/news/event/2383

お近くの方はぜひご参加ください!

 

このテキストは、呼吸法や顔の体操、五十音の練習から詩・早口言葉までさまざま折り込まれています。

発声を学んで話し方に自信がつくと、人と話したり、思っていることを表現することが楽しくなります。

ぜひ、本を手に取って楽しんでいただきたいと思います☆

 

アマゾンでも好評発売中!

http://www.amazon.co.jp/dp/4990815912

よろしくお願いいたします☆

 

 

茂木亜希子

Mama's profile/プロフィール

茂木 亜希子

茂木 亜希子 【絵本ナビゲーター・保育士・司会】

記事テーマ

親子で読みたい愛される絵本たち

何気なく手に取った絵本が、子どもの心をつかみ、大人の私たちの心をも揺さぶることがあります。読み語られる一冊一冊を通して、子どもが体験する世界は広がり、その体験をもとに想像力も豊かに育ってゆきます。昔から読み継がれてきた絵本、ユニークで不思議な絵本、心に響くあたたかい絵本、今読みたい旬の絵本など、愛される絵本を様々ご紹介していきます。

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