2015年になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
お正月はあっという間に過ぎて、学校も園もお仕事も、すでにスタートされている時期だと思います。
幼い頃は1年がとても長く感じられましたが、ここ最近は時間の流れが速く感じますね。
しかし私たち大人が速く感じている1年、1か月、1週間、1日は・・・小さな子どもたちにとっては長くて、さまざまなことを吸収している時間なのですよね。
新しい年も、たくさんの絵本に触れて、実世界でも空想の世界でも、たくさんの経験をして成長してもらえたらと思います。
さて1年の始まりの今月は、今年の干支、「ひつじ」にちなんだ絵本をご紹介します☆
ひつじぱん
あきやまただし 作・絵
2006年
鈴木出版
1100円+税
ひつじのコックさんがいました。
両手には、パン。
そう、パンを作るひつじのコックさんのお話です。
ひつじのパンやさんは、いつもいっしょうけんめい。
こねこね
ぱんぱん
さあ、今日はどんなパンを焼くのかな・・・
あ!
できたできた
今日はとびきり大きなパン!
だってお客さんが・・・
さてさて、今日もひつじのパンやさんはこねますよ。
こねこね
ごろごろ
まるめてから・・・
こころをこめてかまで焼きます。
あ!できたできた
このパンを食べるのは・・・
たくさんのパンを作り出すひつじのパンやさん。
いつも一生懸命つくってる。
にこにこほがらかパンやさん。
ひつじのパンやさんが人気なのは・・・
待っているそのひとのために、こころをこめて焼いているからなんだね☆
つぎつぎにうまれるユニークであったかいパンたち。
ひつじのパン屋さんの魅力がたっぷりあふれる絵本です。
この本には、「もっとひつじぱん」、「きょうもひつじぱん」と、続編があります♪
108ぴきめのひつじ
いまいあやの 作
2011年
文渓堂
1500円+税
ひつじを語るとき、かならず頭に浮かぶのは、あのひつじたちですよね。
主人公は、女の子のメイ。
今日はどうしたことか、眠くなりません。
あの飲み物も飲んだし・・・
本も開いたし・・・
そうだわ!
眠くなるには、やっぱり
ひつじだわ
そうです。
わたしたちは、眠くなるためにひつじを数えることがあります。
頭の中で・・・
ひつじがいっぴき ひつじがにひき ひつじがさんびき・・
それからそれから・・・ ZZZ
なんて具合に、いつの間にか夢の中にいてくれたらいいのです。
でも、メイの頭の中では、ひつじが元気よく走っていきます。
ひつじがいっぴき ひつじがにひき ひつじがさんびき・・
ひつじが・・・
あらあら
まだまだ続いてしまうようです。
そうして出てきた、ある番号のひつじさん。
どうしたものか、困ったことになっているではありませんか!
メイは飛び起きて考えこみます。
どうしたら、このひつじが困ったことにならないのか。
どうしたら、このひつじがスムーズに・・・色々と試そうとするメイとひつじたち。
ユーモアたっぷりに描かれた、楽しい夢の入り口のおはなしです。
あんなひつじも、こんなひつじも・・・可愛らしいひつじでいっぱいのひつじだらけの作品です☆
ひつじのむくむく
村山桂子 作
太田大八 絵
2009年
福音館書店
800円+税
むくむく
ひつじのむくむく
見るからに、むくむく
どうして、こんなに、可愛らしい・・・?
ある農場に、のんびりとした可愛らしいひつじが一匹いました。
名前は、むくむく。
むくむくしているから、ぴったりです。
ある日むくむくは、言いました。
農場のご主人に遊んでと・・・しかしご主人は、せっせと種をまいています。
むくむくと、遊ぶどころではなさそうです。
むくむくは、仕方がないのでご主人と遊ぶのはあきらめました。
そこで向かった先は、大きな動物のいる小屋です。
動物は、しっかりおかみさんとお仕事をしていました。
やっぱり、むくむくとは遊ぶどころじゃなさそうです。
それじゃあと、次に向かったのは、また別の動物のいる小屋でした。
でも、やっぱり・・・
どこに行っても、むくむくは遊んでもらえません。
どこに行ったら、遊んでもらえるのでしょう・・・?
むくむくは、あきらめません。
ありとあらゆる場所に行き、ありとあらゆる生き物と話しをしました。
そうするうちに、たどりついたのは・・・!!
むくむくの無邪気なふるまいから、ハッとする流れとなる物語。
最後まで、ドキドキしながらご覧ください☆
美しい色合いが素晴らしい、素朴だけれどもいつの間にか引き込まれる、そんなひつじのお話です。
<「局アナnetきっずくらぶ こどものためのアナウンスブック 発声のきほん」>
局アナnet きっずくらぶ アナウンスブック
発声のきほん
常世晶子 茂木亜希子 文
山本珠海 たかのじゅんこ 国枝麻里香 絵
2014年
局アナnet株式会社
740円+税
全国の局アナ出身者でつくる、日本最大規模のネットワーク・局アナnet。
その局アナnetの中で、絵本の読み聞かせやアナウンス指導など、子どもたちのためのコンテンツづくりに取り組んでいるのが、局アナnetきっずくらぶです。
そのメンバーの中から、常世晶子アナウンサーと私の二人で、「発声のきほん」と題したテキスト本を出版させて頂きました。
11月9日(日)14時~、未来屋書店幕張新都心店みらいやのもりにて、イベントが開催されました!
ご参加いただいた小学生の皆さん、ありがとうございました。とても楽しんでいただけたようで嬉しいです♪
次回は2015年2月1日(日)に開かれます。
詳しくは店頭もしくはお電話(043-273-7350)までご予約ください。
また、3月21日(土)には、池袋SEIBUの池袋コミュニティカレッジにてレッスンを行います。
10時半~12時
詳細・お申し込みは下記までお願いいたします!
http://cul.7cn.co.jp/programs/program_703360.html
このテキストは、呼吸法や顔の体操、五十音の練習から詩・早口言葉までさまざま折り込まれています。
発声を学んで話し方に自信がつくと、人と話したり、思っていることを表現することが楽しくなります。
ぜひ、本を手に取って楽しんでいただきたいと思います☆
近々アマゾンなどで購入できるようになります!(詳細はまた決定しましたらお知らせいたします)
茂木 亜希子 【絵本ナビゲーター・保育士・司会】
記事テーマ
何気なく手に取った絵本が、子どもの心をつかみ、大人の私たちの心をも揺さぶることがあります。読み語られる一冊一冊を通して、子どもが体験する世界は広がり、その体験をもとに想像力も豊かに育ってゆきます。昔から読み継がれてきた絵本、ユニークで不思議な絵本、心に響くあたたかい絵本、今読みたい旬の絵本など、愛される絵本を様々ご紹介していきます。