夏といえば、読書感想文ですね。
宿題になっているお子さんも、そうでないお子さんも…また、未就学児でも親子で読むことによって楽しめる作品があります。
2014年の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書は、心をはぐくみ、そして心を打つ絵本ばかりです。
今年の課題図書に選ばれた本の一部をご紹介します☆
どんな本を読もうかな?と思っていましたら、ぜひ参考にしてみてください!
ミルクこぼしちゃだめよ!
スティーヴン・デイヴィーズ文
クリストファー・コー絵
福本友美子訳
2013年
ほるぷ出版
1620円
いろとりどりの表紙。
黄色、赤、緑、水色、オレンジ・・・
見ているだけで、楽しくなってきます!
ここは、日本ではありません。
遠く離れた、南アフリカのちいさな村が舞台です。
ちいさな村には、ちいさな女の子がいました。
あるとき、彼女は「ミルクをぜったいにこぼさない」という約束で、遠くで働くお父さんのもとへ、ミルクを頭に乗せてむかうことになりました。
ゆっくり ゆっくり
そおっと そおっと・・・
たのしげなあの道もドキドキするあの道も
ミルクはいってきもこぼしちゃだめ!
いっしょうけんめいに行動する女の子の姿に、次第に引き込まれていくことでしょう。
小さな女の子の大きな決意は、さまざまな出会いをくぐりぬけ、ひたすらお父さんのいる場所へと向かいます。
さて、彼女は無事にミルクを届けることができたのか・・・楽しみにごらんください。
文を書いたのは、西アフリカに住む英国出身の宣教師です。
一生懸命なこころが光る、あたたかいおはなしです☆
まよなかのたんじょうかい
西本鶏介作
渡辺有一絵
2013年
鈴木出版
1296円
1,2,3,4,5・・・ロウソクが6本。
6歳のお誕生日を迎えたようですね。
女の子は、小さなころからおばあちゃんとおかあさんと3人で暮らしています。
いつもお仕事で遅くなるおかあさんも、今日は早く切り上げて帰ってくると約束をしていました。
まだかな・・・まだかな
楽しみにしている女の子。
しかし、時計の針はどんどん進んでいきます。
そのころ。
おかあさんは、お仕事中に困っている人に出会っていました。
本当は、今すぐにでも帰らなくちゃいけない。 だって、今日はさきちゃんの誕生日だもの・・・
そのとき、おかあさんはどんなことを考えていたのでしょう。時間だけが過ぎていきます。
一家を支えるお母さんが、いつもどんな気持ちでお仕事をしているのか。
本当に大切なことは、どんなことなのか。
現実的に起こりうるかもしれない日常の数々や、一生懸命働く母の姿をしっかりと捉えた、真っ直ぐな絵本です。
女の子の素直な気持ち、お母さんの真っ直ぐな行動・・・胸打つ作品です☆
どこかいきのバス
井上よう子作 く
すはら順子絵
2013年
文研出版
1296円
ぼくは怒ったんだ
だって、おかあさんが、ぼくの大切な宝物を捨てたから・・・
「だしっぱなしにしてたのが、いけないんでしょ!」
だから、ぼくは
家を、思いきって飛び出したんだ!
走って走って、どこまでも走って もう、絶対家なんか帰るもんか!!って、ぼくは思った。
そんな時、目の前に見知らぬバスが停まった。
ここ、バス停じゃないよね・・・
知らないバスだけれども、なんだかぼくに「のって」と言ってるみたいだ。
行先は、「どこか」だって?
ここから、不思議なバスとぼくとの冒険が始まった!
バスはどこにいき、どんな世界にぼくを連れていくのか。
はたまたぼくは、そこで何を感じるのか・・・
ハラハラドキドキしながら、不思議な冒険をお楽しみください。
こちらは読み始めたら止まらない、少し長めのおはなしの絵童話になります。
可愛らしい素直な気持ちがいっぱいの作品です☆
今までは、絵本は誰かの膝の上で、先生が広げたその手の中で楽しんでいたかもしれません。
子どもたちは、早い子では小学校に上がるか上がらないくらいから、「読んでもらう」ことから「読んでみること」に興味を持ち始めます。
はじめはよく読んでいた本を自分で開いて眺めるくらい。次第に、声にだして文字を追うようになります。
しかし、そんな姿を見たからといって、読み聞かせをすることをやめたり、あれもこれも自分で読むようにとすすめるのはやめましょう。
まだ、「自分で読む」ということに自信の無い時期です。
そっと隣に座って、分からない言葉や、どこで区切っていいのか迷うフレーズなどが出てきたら、やさしく言葉を添えてあげましょう。
自分で読もうと試みる時期は、特にあたたかな眼差しで、寄り添いながら二人三脚です。
夏休み、外遊びはもちろん、読書も存分に楽しんでください☆
東京都北区 人権・男女共同参画 パートナーシップ事業
「ママ業プラスアルファ 私らしく生きる★座談会 」
に出演します。
子育て中に起業したり、資格取得をして働くママたちから話を聞き、自分らしく生きることについて考える講座です。
<開催日時・場所>
2014年7月25日(金)午前10時~11時30分
北とぴあ【北区・JR京浜東北線&南北線王子駅直結】男女共同参画センター「スペースゆう」5F多目的室A・B
企画・運営 子育てママ応援塾 http://kosodatemama.jimdo.com/
先着15名(保育あり)
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/inform/1085/108513.htm
電話・ファクス・Eメールで、7月2日(水)から申込 (講座名、氏名、住所、電話番号をご連絡下さい)
※保育〔1歳以上就学前まで。定員あり・先着順。1歳未満の乳児は同伴可)
希望の方は、申込時に、お子さんの氏名・年齢をご連絡ください。
申込先
男女共同参画センター「スペースゆう」 北とぴあ5・6F
電話 03(3913)0161 FAX 03(3913)0081
Eメール danjo-c@city.kita.lg.jp
茂木 亜希子 【絵本ナビゲーター・保育士・司会】
記事テーマ
何気なく手に取った絵本が、子どもの心をつかみ、大人の私たちの心をも揺さぶることがあります。読み語られる一冊一冊を通して、子どもが体験する世界は広がり、その体験をもとに想像力も豊かに育ってゆきます。昔から読み継がれてきた絵本、ユニークで不思議な絵本、心に響くあたたかい絵本、今読みたい旬の絵本など、愛される絵本を様々ご紹介していきます。