いよいよ4月。春本番ですね。この春、お子さんが入園、入学、進級されたママも多いのではないでしょうか?
特にお子さんが大きくなって、多少手が離れたママは、お仕事復帰を考える季節かもしれませんね。これまで子育てに専念していたママは、お子さんが新しい環境に慣れて、ひと段落したら、ぜひお仕事探しにチャレンジしてみて下さい!
ひとくちにお仕事、といっても、いろんな働き方が考えられますね。
会社にお勤めする? 勤めるなら正社員? 契約社員? パート? 職種はどうする? 場所はどこ? 時給はいくら位が希望?
それとも、在宅でお仕事を請け負って、自分のペースでできる形にする?はたまた、「好き」「得意」を武器に、自営でお仕事をする?
それぞれに特徴があり、どれが一概に良い、と言い切ることもできません。私自身、長く会社勤めをしていましたが、今は社会保険労務士として「自営業」をしています。正社員も、パート勤めも、在宅勤務も、派遣する側も派遣される側も、採用する側もされる側も、経験があります。
いろんな働き方を経験したからこそ、今は「この仕事が好き!」「この働き方が私には合ってる!」と胸を張れますが、選択肢がいろいろあると、正直どうすべきか迷っちゃいますよね・・・。
やりたいお仕事の内容、条件がはっきりしているママは問題ないですが、長くお仕事から離れていたママの場合は、何が自分に向いているのか、どういう形でお仕事をしていきたいのか、その「軸」をしっかりさせておかないと、せっかくお仕事を探しても「こんなはずじゃなかった・・・」となりがち。
始めた仕事をすぐに投げ出してしまうことは、ひるがえって、仕事をお願いした側にも大変迷惑なことです。「これだから主婦は・・・」などと、色眼鏡で見られるのも悔しいですよね。
そこで、企業の人事部の目線、また一個人として私の経験則から、お仕事選びのコツをお伝えしたいと思います。
具体的な仕事探しをする前に、なぜあなたはお仕事をしようと思ったのか、働く「目的」をはっきりさせることから始めましょう。
★このご時世、パパに何があるかわからない! 出産前の仕事で、私もバリバリ働きたい!
★家計が苦しい・・・。その足しにするべく、少しだけ働きたい。
★空いた時間を有効活用したい。
★家事だけで終わりたくない。社会とつながっていたい。
なんでもいいので、思いつくまま、その「目的」を紙に書き出してみて下さい。
次に、純粋にあなたが今「やりたい仕事」を書き出してみましょう。
★経験がないけど、憧れだったあの職業
★ずっと趣味として楽しんでいたこと
★これまで経験のあるあのお仕事
最後に、具体的にどの位の「収入」を得たいか、書き出してみて下さい。(理想じゃなくて、現実的な数字を書くと良いです)
「目的」「やりたい仕事」「収入」の3要素が、ひとつの紙に載っていますよね。そうすると、なんだかあなたの、お仕事選びの志向が自然と見えてきませんか?
なんでわざわざ「紙」に書いたのか。それはお仕事選びの志向を「見える化」するためです。
新卒の就職活動を経験したママなら、その時「自己分析」ってした方も多いはずです。新卒の時は、お仕事の経験もないままなので、ふわっとした「自己分析」になりがちですが、ママである今、新卒の時と違って、お仕事に対する自分なりの基準や、自分のスキルも、実はしっかり把握できていますよね。
なので、現状把握と目的達成のために、まずは「紙」というツールを使ってお仕事選びのプロセスを客観的なものにするという、いわば「オトナの自己分析」を先に行ってみました。
こうすることで、ママ自身も色々な気づきを得られるし、パパをはじめ、周囲の方からのアドバイスももらいやすいと思います。
今回の作業で、まずはあなたが「お仕事に求めるもの」をはっきりさせることができました。次回は、ここに肉づけの作業を行っていきたいと思います。
神谷 綾 【社会保険労務士】
記事テーマ
「社会保険」や「年金」っていうと、なんとなく難しいことのよう…。でも実は、就職や退職、妊娠出産、病気やケガなんていう、様々なライフイベントごとに、私たちをいろいろ助けてくれるんです。もらえるお金。やっておくべき手続。知ってると、ちょっとトクするマメ知識。そんな「社会保険制度」について、ママの目線からわかりやすくお伝えします。