こちらのコラムを書かせて頂くようになって、はや1年あまりが経過しました。
これまで、扶養枠、社会保険のしくみ、お仕事復帰などについてお話ししてきましたが、今日はいよいよ最終回です。
今日は私なりに「女性が輝く社会」を考えてみます。
現内閣は、「すべての女性が輝く社会」づくりを推進しています。
その政策を後押しするべく、新たににさまざまな制度がつくられており、私はそれは素直に喜ばしいことだと受け止めています。
例えば、国が、条件を満たした企業に支給する「助成金」という制度がありますが、今年からスタートした助成金で、産後の復職制度を整えた会社がもらえる、というものがあります。
企業にとっても「もらいやすい」印象の助成金なので、これまで「女性社員は、妊娠したら退職するのが当たり前」という雰囲気だった会社が、こうした制度をきっかけに、少しでも「変わる」方向に向いてくれれば、それは私たちママにとっても、とてもありがたい話なのではと感じています。
一方で、「女性が輝く」というのは、イコール「女性もどんどん仕事をしなさい」ということではない、とも感じています。
働くかどうかは、それぞれのご家庭の事情・環境や、ご家族・ママ自身の考え方によって、それぞれのご判断があると思います。
働きたいママは、自分に合ったお仕事を見つけて、おうちのことに専念したいママは、家事や子育てにきっちり向き合って、それぞれの場所で、そこで力を発揮できればよい、と思います。
最近感銘を受けたことには、たまたま目にしたテレビの料理番組で、とある出演者の方が、「私は、家族のために、いかにおいしく料理をつくるか、いつもベストを模索している」とおっしゃっていました。
食材に対する取り扱いの工夫、混ぜる順番、火の入れ方、それぞれは「ちょっとした」ことなのかもしれませんが、それらをやるのとやらないのとでは、全然結果が異なるそうです。
その方の言葉に、「いつでもどこでも、突然『ベスト』な結果が降ってくるわけではなく、日ごろ『より良いもの=モアベター』を模索し続け、ひとつひとつ積み重ねていくことが、『ベスト』をもたらす」ということを強く感じました。
身も蓋もない言い方かもしれませんが、結局、「女性が輝く」「ママが輝く」というのは、他人からの評価でしかありません。
自分で自分を「輝いている」とはなかなか思いにくいものですが、つねに「より良いもの」を探していく、その姿勢が、他の方から「輝いている」というように思われるのであれば、それは本当にありがたいことですよね。
私もまだ、道の途中です。自分にとっての「ベスト」を探し続けて、これからも精進していきたいと思います。
1年間、お付き合い頂き、誠にありがとうございました。またどこかでお目にかかれますことを、心より願っております。
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神谷 綾 【社会保険労務士】
記事テーマ
「社会保険」や「年金」っていうと、なんとなく難しいことのよう…。でも実は、就職や退職、妊娠出産、病気やケガなんていう、様々なライフイベントごとに、私たちをいろいろ助けてくれるんです。もらえるお金。やっておくべき手続。知ってると、ちょっとトクするマメ知識。そんな「社会保険制度」について、ママの目線からわかりやすくお伝えします。