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もしもの時に、家族を守る「社会保険」その13・・・【年金】/2015年3月

遺族年金ってなに?

今日は年金制度のうち、「遺族年金」についてお伝えします。

実は、「遺族年金」こそ、ママたちに押さえておいてほしい仕組みなんです。

 

働くママが増えてきた昨今ですが、やっぱりパパが一家の大黒柱!

・・・っていうお宅が、やっぱり多いんじゃないかと思います。

 

毎日平穏無事に過ごせている中、できれば考えたくないことですが、

もしパパに万一のことがあったら・・・?

その後の生活はどうなるの?家計は?子どもの教育費は?

 

そうした不測の事態に備えて、生命保険に加入されているご家庭も多いことでしょう。

生命保険ももちろん大切ですが、

万一のときに支えになってくれる、「遺族年金」の制度、ぜひ覚えておいて下さい。

遺族年金、いつもらえるの?

遺族年金には、「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」「遺族共済年金」の3種類があります。

亡くなった方が加入していた年金制度によって、もらえる年金が違ってきます。

 

★自営業など、国民年金の加入者 ⇒ 「遺族基礎年金」

★サラリーマンなど、厚生年金保険の加入者 ⇒ 「遺族基礎年金」&「遺族厚生年金」

★公務員など、共済年金の加入者 ⇒ 「遺族基礎年金」&「遺族共済年金」

 

厚生年金保険と共済年金は、同時に国民年金にも加入している状態なので、「遺族基礎年金」も一緒にもらうことができます。

 

このあたりは、先日お伝えした「障害年金」と仕組みが似ていますね。

ただし、遺族年金の場合は、「加入している間に」亡くなった場合にはもちろん支給されますが、サラリーマンや公務員の方などが亡くなった場合は、「退職後でも」受け取れる場合があります。

遺族年金、いくら位もらえるの?

もらえる遺族年金の額は、ざっくりと下記の通りです。

 

★国民年金加入中に亡くなり、もし「18歳未満の子」がいたら

   ・・・約78万円/年

(子どもの数に応じた加算あり。

子が18歳になるまで 1人目:約23万円 2人目以降:約7万円/年)

 

★サラリーマン、公務員等で厚生年金保険or共済年金に加入中に亡くなった場合、

または加入中にかかった病気・ケガが原因で、退職後に亡くなった場合

(病院の初診から5年以内)

   ・・・ 亡くなった方の収入に応じた金額 × 3/4 

(条件により加算あり)

 

例えば、サラリーマンAさん(47歳)が大黒柱!というご家庭の場合。

 

 ★勤続25年(厚生年金加入期間も25年)

 ★お給料の額は、平均して35万円

 ★ママは専業主婦。39歳。

 ★お子さんは2人。どちらも18歳未満。

 

もしAさんが不幸にして亡くなった場合、ご家族が受け取れる遺族年金の額は、年間約180万円です。

「万一のこと」って、日頃はなかなか考えづらいですよね・・・

上記Aさんの場合、

正直、お子さんの学費や諸々のことを考えると、年間180万円だけでは、生活は厳しいかもしれません。

ただし、逆にいうと、年間180万円は、国から年金として受け取れるんです。

 

生命保険で、死亡保険金が高額なものに加入されているご家庭の場合、

もし今後、「保険の見直し」をお考えであれば、「遺族年金」の制度がある、ということを念頭に置かれると、保険料を今より低く抑えることができるかもしれません。

 

ご家族が元気なうちに「万一のことを考えるなんて・・・」と、こうしたお話をためらわれる方も多いと思います。

ただ、お金のことは、日頃の備えが大切。なにかあってからではどうしようもありません。

 

私も、経験上、遺族年金のご相談を色々受けてきました。

ご不幸は悲しいことですが、残されたご家族を救うのも、また「お金」ではないかと思っています。

家族の状況を見ながら、今後のこと、お金のこと、ぜひシミュレーションしてみて下さいね。

Information/お知らせ

★★こちらもよろしければご覧下さい!★★

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【千葉県船橋市・津田沼の社労士 神谷綾のつれづれ日記】http://ameblo.jp/kamiya-aya/

Mama's profile/プロフィール

神谷 綾

神谷 綾 【社会保険労務士】

記事テーマ

家族のための「社会保険」のおはなし

「社会保険」や「年金」っていうと、なんとなく難しいことのよう…。でも実は、就職や退職、妊娠出産、病気やケガなんていう、様々なライフイベントごとに、私たちをいろいろ助けてくれるんです。もらえるお金。やっておくべき手続。知ってると、ちょっとトクするマメ知識。そんな「社会保険制度」について、ママの目線からわかりやすくお伝えします。

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