第1回目の記事で、お産の主役は赤ちゃんとママとお伝えしました。ではパパは脇役なのでしょうか?
結論から言うと、NOです。パパはお産の大事なコーディネーターです。
確かにパパは自分の体から赤ちゃんを産みません。それゆえに、ついついパパはお産や子育ての「お手伝い」をするというニュアンスが世間の中に流れているように見受けられます。
しかし、パパが主体的にお産をコーディネートすると、いいこと尽くしです。
「えぇ、俺がお産のコーディネーター?!そんなの無理」なんて思われたパパへ
すでにパパは普段からとても豊かな力や主体性を持っています。それを仕事で発揮していることと思います。お産や子育てでもその力を如何なく発揮してください。子育てのスタートであるお産から主体的に力を発揮すれば、その後の子育てもパパらしい主体的な育児ができます!
お産の時、痛みや見通しのなさでどのママも少なからずゆとりを失い、普段の力を発揮しづらい状況になります。
その状況の中で、パパは冷静さを保ちながら、お産をサポートします。この時2つのポイントがあります。
ポイント①:ゆとりのないママをサポートするのはパパにしかできない
病院では、はじめましてのスタッフとお産をすることが少なくありません。そして、ママは陣痛で普段よりゆとりを失っています。スタッフの助言を一度で理解できない状態にあるママに、ママの状態を加味して、繰り返し伝えたり、ママにわかる言葉で伝えたりするのは、【普段からママのことを知っているパパにしかできません】。
医学的なことはスタッフにまかせて、パパは、ママと赤ちゃんとスタッフがそれぞれの力を発揮できるようなコーディネートを務めてください。
ポイント②:パパならではの視点でたくさんママにフィードバックをしよう
パパはママにずっと付き添えることができます。スタッフは残念ながら施設の都合上、一人のママにずっと付き添うことは難しいようです。
パパが付き添う=ママは安心=安心すると心にエネルギーがわき、主体的にお産に取り組める
これだけでもいいこと尽くしです。それにプラスαで「フィードバックのよさ」についてお伝えします。
ここで私の第二子のお産のエピソードを紹介します。第二子は助産院で産みました。陣痛でゆとりを失いつつある私をパパは色々な形でサポートしてくれました。
お産に関してはスタッフの方が、知識も経験も上でしょう。しかし、パパの方が私という人間をよく知り、私に合わせたフィードバックをしてくれたからこそ、私は楽しいお産ができました。これは、パパが最高のバースコーディネーターだったからにほかなりません。
「俺そんな風にできるかわかんないよ」と思ったパパ。大丈夫。ここで自分のきらりと光る力を整理しましょう。
パパのきらりと光る力はなんですか? ここはママに聞いてみて、ママからフィードバックをもらうのもいいかもしれませんね。お互いフィードバックし合うパパとママ。素敵な関係ですね。
残念ながら仕事で、立ち会えないパパもいるでしょう。でも大丈夫。そこはパパらしく工夫しましょう。
立ち会う立ち会わないではなく、大切なことは、【パパがパパの力を発揮し、自分にできることに取り組むこと】です。
その姿勢が、赤ちゃんとママに、とてつもないエネルギーを与えることを忘れずに、今一度、自分のきらりと光る力に【自覚的】になってください。
最後にパパに質問です。
さて、パパ、どんなお産をコーディネートしますか。
ひらきだ ゆき 【臨床心理士 精神保健福祉士】
記事テーマ
初めてのお産・子育てって不安ですよね?でも大丈夫。ママが主体的であれば、赤ちゃんも力を合わせママとお産を頑張ってくれます。初めての母子での共同作業のスタートが主体的であれば、その後の育児もとまどうことはあっても、そのママらしい力が発揮でき、赤ちゃんも自己発揮できます。そのお手伝いを、カウンセラーの視点から楽しく具体的にさせて頂きます!