おうちでのパン作り、泣きわめいたり抱っこをせがんだりといつも大騒ぎな子どもに気を取られて、発酵時間過ぎちゃった!生地膨らみすぎ!という事がよくあります。
タイマーかけていても、無意識に止めたまま違うことを始めちゃって忘れることもしばしば。子育て中は毎日思いがけないハプニングも起こりますしね。あとインスタントドライイーストを入れ忘れて、待っても待っても膨らまないということもあります。
でも、そんな失敗を失敗にさせない方法があるんです。
それは•••
ピザ生地にしちゃうこと!
膨らみすぎた(過発酵と言います)パン生地は、発酵しすぎて生地の中の糖分がなくなり甘味が減ったり、焼いても膨らまなかったりします。そんな生地はピザにしちゃうのがおすすめです。インスタントドライイーストを入れ忘れても、ピザなら膨らまなくていいし、トッピングもするから生地の味が落ちてもごまかせるのでもってこい!
しかも、市販品や宅配ピザはなにかとチーズがかかっていて、乳アレルギーだとまず食べられませんが、チーズなしで作れば乳アレルギーの子どもも一緒に焼きたてピザが食べられますよ。
我が家の卵&乳アレルギーの2歳の息子もピザが大好きで、宅配ピザのチラシを見ながら「ピザ食べたい!」とよく言ってます。そんな息子にも自家製ピザなら安心して一緒に食べられます。
今回はそんな失敗生地で作る、「卵・乳アレルギーでも食べられる自家製ピザ」をご紹介しましょう。
•失敗生地(過発酵や材料入れ忘れ等)
(水分が少ないベーグル生地や、バターや砂糖がたっぷりな生地は不向きです)
•トマトソースorトマトホール缶
•お好きなトッピング
(コーン、ツナ、枝豆、玉ねぎスライス、じゃこ、かぼちゃ、ポテト、等何でも)
•塩
•(好みで)ブラックペッパー
•オリーブオイル
1. 一次発酵や二次発酵で過発酵になった生地を台にのせ、打ち粉(強力粉)をまぶしてから優しく手で押さえて発酵してできた生地内の空気を抜きます。
2. そのまま麺棒で薄く伸ばします。
3. オーブンシートをしいた天板に生地をのせ、形を整えてから、トマトソースをまんべんなくのせます。
※トマト缶はダイスタイプはそのまま、ホールタイプは手でトマトを潰してからのせます。
4. 好みのトッピングものせます。
5. 塩、ブラックペッパーを全体に振り、オリーブオイルを回しかけます。
6. 250度に予熱したオーブンで周りがこんがり焼き色つくまで、10〜15分しっかり焼ければ出来上がり。
※予熱はオーブンの最高温度で設定するのが望ましいです。300度までできれば300度で予熱して生地を入れたら、250度に設定を下げて焼いてください。
じゃこをのせてカリカリに焼くと、食感もたのしくて子供もパリパリさせて食べてくれます。
子供たちが集まる時は、子供の好きな枝豆やコーンをたっぷり。ゆでたじゃがいもや蒸し鶏、さけフレークなんかもいいですね。
アレルギーがあると、市販品や外食では本当に気を遣います。そして、卵と乳が食べられないことで食べられないメニューや商品がこんなにも多いとは、子どもを産むまで思いもしませんでした。
離乳食も後期になってくると、パパママが食べているものを欲しがる子も出てきます。そうした時に、「これは食べられないのよ」と食べたい欲求をピシャリと断ってはかわいそう。一緒に分け合って食べられると、もっと食事が楽しくなりますよね。
子どもが大好きなピザも、自分で作れば安心食材だけで、オリジナルのピザが作れます。子どもと一緒に生地を伸ばして、トッピングして、オーブンに入れて、焼きたてを見て「わぁー!美味しそう!!」というのも食育のひとつです。やりたがる子どもにはぜひやらせてみましょう。自分で作ることで、いつもは食べない食材や料理を「おいしそう!食べてみたい!」と思って、食べてくれることもあるんですよ。子どもの食事は環境が大事です。
それでは! 早速、失敗生地で自家製ピザを作ってみましょう! もちろん、失敗生地でなくても作れるので、プレーンな丸パンや食事パンの生地などで挑戦してみてくださいね。失敗してもピザにすればいいんだから結果は同じ。気楽にコネコネしてみましょう◎
大阪市の自宅で子連れパン教室を開催しています。
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島村 麻美 【アレルギーっ子も食べられるパン教室 主宰】
記事テーマ
0歳~1歳児に特に多い、卵・乳の食物アレルギー。市販のパンには卵や乳成分が入っているものが多く、それらが入ってないのはバケットのような固いパンばかり。だったらおうちで作っちゃおう! 私が息子に作っている卵や乳製品なしでもおいしいパン作りのレシピやコツ、アレルギーっ子のパン作りで気をつける事、パンの材料の選び方などをお届けします。