時々、パン教室の生徒さんに聞かれます。「おうちでパン作るなら、絶対にこれはいる!っていう道具は何ですか?」わたしはいつもこの2つをお伝えしてました。
・スケッパー
・オーブン
でも、先日おうちにオーブンがないという生徒さんがいらっしゃいました。オーブンはないけど、子どもはパンが好きだから蒸しパンを作ってあげてますとのこと。そうだ! オーブンなくてもフライパンでパンを作れるじゃないか!と思い出し、しばらく作っていなかったフライパンで作るパンを今日はご紹介します。もちろん卵や乳製品はゼロで美味しく作れちゃいます。
よくスーパーで売っているイングリッシュマフィン。半分に割ってオープンサンドにしたり、いろんな具材をはさんだり、そのまま焼いてバターを塗ったりと、イングリッシュマフィンはとってもお食事にあうパンなんです。さらに、平べったいから、冷凍庫で保存する時もかさばらずに優秀です。粉、砂糖、塩、水、酵母だけで作るシンプルな生地は飽きのこない美味しさですよ!
もちろんオーブンでも作れますが、今回はフライパンを使って焼いてみましょう!
・強力粉 250g
・砂糖 大さじ1
・インスタントドライイースト 小さじ1/2
・塩 小さじ1
・水 170cc
・コーングリッツ 30g
※水は室温によって温度を調整します。冬は35度くらいのぬるま湯、春秋は常温、夏は冷水。
・ボウル(大)
・ゴムベラ
・スケッパー
・ぬれ布巾(リネンやてぬぐいなど薄めのもの)
・フライパン
【こね】
1.粉をボウルに入れ、砂糖・インスタントドライイーストを加えて、離れたところに塩を加える。
2.砂糖・インスタントドライイーストめがけて水をやさしく一度に入れ、ヘラでそれらを溶かし込むように混ぜる。
その後、全体を混ぜ、だいたいまとまったらこね台に出し生地の表面がなめらかになるまで、手の付け根に体重をのせて約10分休まずにこねる。
【一次発酵~ベンチタイム】
3.生地をまるめて、乾燥しないようにボウルをかぶせて20分室温におく。
※冬はレンジの発酵機能を使用、夏は室温。
4.生地の空気をやさしく抜いて、6等分に分割しそれぞれ丸める。乾燥しないように固く絞った濡れ布巾をかぶせて15分室温でベンチタイムをとる。
※夏でも冬でも室温におきます。
【成形】
5.生地を軽くおさえ余分な空気をぬき、再度丸める。手に少し水をつけて、生地全体を軽くぬらしてから、コーングリッツをたっぷりまぶす。
【最終発酵】
6.フライパンに生地を並べ、フタをして室温で30分発酵させる。
※テフロン加工のフライパンならそのまま入れてもいいが、くっつくのが心配な場合はクッキングシートを敷く。
【焼成】
7.ひとまわり生地が大きくなったら、そのまま火をつけてフタをしたまま極弱火で片面10分ずつ焼く。両面にこんがり色がついたら最後はフタをして10分蒸らす。
※フタを開ける時、フタに水滴がついているので、パンに落ちないように気をつける。
だいたい2時間くらいで焼きあがります。はじめのこね10分は手がベトベトなので、こね始めはお子さんがご機嫌な時にしましょうね^^
卵も乳製品も、オイルも入っていないので、とってもシンプルな美味しいパンです。添加物も化学調味料も入っていない安心安全な手作りパン、お子さんもきっと喜んで食べてくれますよ!
イングリッシュマフィンは食べる前に焼かれることを前提に、少し焼きが浅いパンです。なので、しっかりトーストしてザクっとした食感を出してあげましょう。
・こんがり焼いてから、たっぷりのバターと少しの塩をふって
・こんがり焼いてから、美味しいハムをたっぷりのせて
・スライスしたアボカドとチーズをのせてこんがりトースト
・夕飯の残りのハンバーグを豪快にサンドして
こんな食べ方いかがですか? 明日の朝は家族そろってイングリッシュマフィンが食べたくなってきましたね。
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島村 麻美 【アレルギーっ子も食べられるパン教室 主宰】
記事テーマ
0歳~1歳児に特に多い、卵・乳の食物アレルギー。市販のパンには卵や乳成分が入っているものが多く、それらが入ってないのはバケットのような固いパンばかり。だったらおうちで作っちゃおう! 私が息子に作っている卵や乳製品なしでもおいしいパン作りのレシピやコツ、アレルギーっ子のパン作りで気をつける事、パンの材料の選び方などをお届けします。