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卵なしでもふんわりパンを作るために必要な3つのポイント/2015年5月

おうちパンを作っているとぶち当たる壁・・・
卵なしのパンでも美味しく焼けると分かっているんだけど、どうしても「固く」「重たい感じ」になっちゃう。そんなお悩みを私のパン教室の生徒さんが抱えていました。わたしもパンを作りはじめの頃は、「見た目よりずっしり重たいなぁ・・・」「翌日はカチッカチだなぁ・・・」ということがよくありました。
 
せっかくおうちで頑張って作ったんだから、ふんわりしっとり美味しく仕上げたいですよね。今回は固くて重たいパンになる原因や、ふんわりしっとり焼き上げるために必要なことをお伝えします。
 
IMG_0983 (1).JPGのサムネール画像
固くて重たいパンにさせないために必要な3つのポイント
お店のパンのように、ふんわりしっとりさせるためには、パン酵母がしっかり働いて膨らまなくてはいけません。よく膨らむパンに欠かせないのは、
 
・よーくこねること
・1次発酵を特にしっかりとること
・オーブンを十分に予熱すること
 
の3つです。どれかひとつでも欠けると、ふんわりしっとりのパンから遠ざかってしまいます。自分のパン作り、この3つが欠けていないかチェックして、お店みたいなふんわりパンをおうちでも焼けるようになりましょう^^
 
シナモンロール1.jpgのサムネール画像のサムネール画像
1.よーくこねること
私のパン教室では250gの粉で約10分こねてもらっています。バターが入る時はさらにプラス5分。生地の伸びがよくなって、びりびりと生地が破けないようになるまでこねます。
 
ここで注意したいのが、10分と言われたから10分こねればいいや、という考え方。初めてパンをこねる人と、毎日こねてる人の10分にはもちろん差があります。パン作りにまだ慣れていない人は、10分とは言わず、15分でもいいのでしっかりこねてください。手ごねでこねすぎることはほぼないので、気にせずこねる! こねる! こねる!
 
ただし、20分も30分もだらだらこねてると、生地の温度が上がりすぎたり、乾燥してる日は乾いてきちゃったりするので、こね上がりは早ければ早いほどいいです^^
2.1次発酵を特にしっかりとること
さっきの話と同じく、1時間発酵させましょうと言われて、1時間発酵させるのは危険。もちろん1時間で発酵がちょうどいい時もあるでしょうが、生地に使った水の温度、自分の体温、部屋の室温、こねあがりのパン生地の温度、発酵させる場所の温度、などによって1時間の発酵でも大きく差が出ます。
 
タイマーに頼りすぎず、「2~3倍に膨らんでいるか」をしっかり目で確認しましょう。大きさの変化がよくわからない人は、携帯で写真をとって発酵前後を比較してもいいです。
 
そして、いつも固くて重たいパンにばかりなってしまう人は、一度、いつもより大幅に1次発酵を長くとってみましょう。失敗しても次に生かせばいいんです! めいっぱい1次発酵を取ってみて焼いた時に、いつもとは違う発見があるかもしれません。
3.オーブンを十分に予熱すること
200度でパンを焼きたかったら、オーブンの予熱は最低でも「230度」必要です。古いタイプのオーブンレンジなら250度めいっぱいまで予熱して、さらに予熱完了ブザーが鳴ってから5分ほどそのまま予熱させておきましょう。
 
なぜかというと、パンを200度で焼きたい時に200度に予熱したら、天板を入れるために扉をあけてる間に何十度も庫内の温度が下がってしまうからです。パンはオーブンに入りたての温度が大事。低いところに入れても絶対にふんわり膨らんでくれません。
 
そこで、扉を開けて天板を入れている間に30~50度下がることを想定し、あらかじめ高めの予熱をします。自分の家のオーブンがなんだか力が弱いなあと感じていたら、予熱完了の段階で設定温度に達していないかもしれません。古めの力が弱いオーブンは、予熱完了後もしばらくそのまま、5分たってから天板を入れて焼き始めましょう。
 
もちろん、天板を入れる時は素早く! 扉を開ければ開けるほど温度が下がります。
失敗しても美味しく食べてまたチャレンジ!
ふんわりさせるためには、卵やバター、牛乳、脱脂粉乳などの副材料を多く使います。アレルギーで卵を入れられなくても、バターが入っていれば十分ふんわりパンは焼けます。分量の目安は、粉の量の1割程度まで。これらの副材料が入れば入るほど、ふんわり焼き上がり、そのふんわり感が翌日以降も長持ちします。
 
どうしてもうまくいかなくて、固くて重たいパンができてしまったら、フレンチトーストやパンプディング、ラスク、クルトンなどにして美味しくいただきましょう。そして、やり方を変えてもう一度チャレンジ! ママが作ってくれたパンは、どんなパンでもきっとお子さんも喜びます。失敗をおそれずに、失敗したらおやつにパンプリンでも作るか~くらいの気持ちで、いろんなやり方を試してふんわりパンを極めて下さいね^^
 
こげぱん.jpg
 
 

Mama's profile/プロフィール

島村 麻美

島村 麻美 【アレルギーっ子も食べられるパン教室 主宰】

記事テーマ

NO卵!NO乳製品!アレルギーっ子とおいしく食べるパン生活

0歳~1歳児に特に多い、卵・乳の食物アレルギー。市販のパンには卵や乳成分が入っているものが多く、それらが入ってないのはバケットのような固いパンばかり。だったらおうちで作っちゃおう! 私が息子に作っている卵や乳製品なしでもおいしいパン作りのレシピやコツ、アレルギーっ子のパン作りで気をつける事、パンの材料の選び方などをお届けします。

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