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季節の変わり目に気を付けたいパン作りのポイント/2015年3月

春を迎えるとパン作りのレシピも変わる?

そろそろ暖かい日も増えてきて、ニュースでも桜の開花時期の話題を耳にするようになりました。暖かくなってきた時、パン作りで注意したいことがあります。

 

それは水の温度と量、イーストの量、そして発酵方法と発酵時間です。パン教室で冬の寒い時期に習ったレシピと方法で、春夏も同じように作ると失敗します。そこで、今回は春を迎える時に気を付けたいパン作りのポイントについてお伝えします。

 

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水の温度と量を変える

冬のパン作りと、夏のパン作りには大きな違いがあります。その違いが生まれるのは、気温が違うから。冬の室内と夏の室内、エアコンで調整していたとしても、室温の差が出てきます。温度に敏感なパン生地です。季節が変わったら、扱い方を変えなければいけません。

 

まず気を付けたいのは水の温度と量。冬の間は室内も寒くて、発酵が進みにくいので、水をぬるま湯にしているレシピが多いです。わたしのお教室でも、3時間で焼き切るために冬はぬるま湯にしています。

ところが、これが春になり、夏になっていくとどうでしょう。ぬるま湯でこね上げたパン生地は、暖かい室内でどんどん発酵が進みふくらんでいきます。室温の高い春夏は、今までぬるま湯を使ってきたレシピも、常温の水もしくは冷水を使わなきゃいけないのです。

イーストの量を変える

次にイーストの量です。ご家庭で使いやすいインスタントドライイーストを例にお話しします。

 

私のお教室では、粉250gに対して、冬は小さじ1のインスタントドライイーストを入れます。レッスン時間内でできあがるように、イーストの量を季節によって調整しています。春夏になると、小さじ1/2くらいに減らします。室温が高くなってくると、イーストの量を減らしても、時間内にきちんと発酵が進むのです。

発酵方法と発酵時間を変える

最後に発酵方法と発酵時間。冬場は暖房を入れても室温が20度ちょっと。室温で一次発酵するには時間がかかります。なので、私はレンジの発酵機能を使って、35度設定で30分ほど発酵させます。レンジの発酵機能がなければ、沸騰させたお湯をいれたマグカップ等をパン生地と一緒にレンジにいれて密室にします。そうすれば、庫内の温度が上がり、乾燥もしません。

 

これが夏になると、室温が30度近くに上がります。春も5月くらいだとかなり暑い日がありますよね。そういう日は室温で十分に発酵します。こねあがった生地をボウルに入れて、ぬれ布巾をかけて、そのまま室温においておくだけで大丈夫です。

季節が変わったら何度か試作してみましょう♪

このように、季節が変わると室温が変わり、パン作りもレシピや手法を変える必要があります。いろいろ考えていると難しく感じちゃいますが、まずはこのことを頭に入れながら、何度かパンを作ってみることです。数回作ると、この時期はこうやるのがいいな、とわかってきます。おうちによって室温も違えば、蛇口をひねって出てくる水の温度も違います。

 

難しいなぁ~と思わずに、基本のレシピで一度やってみて、失敗したらまたやり方を変えて、ベストなおうちパンの作り方を見つけていきましょう♪

 

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Mama's profile/プロフィール

島村 麻美

島村 麻美 【アレルギーっ子も食べられるパン教室 主宰】

記事テーマ

NO卵!NO乳製品!アレルギーっ子とおいしく食べるパン生活

0歳~1歳児に特に多い、卵・乳の食物アレルギー。市販のパンには卵や乳成分が入っているものが多く、それらが入ってないのはバケットのような固いパンばかり。だったらおうちで作っちゃおう! 私が息子に作っている卵や乳製品なしでもおいしいパン作りのレシピやコツ、アレルギーっ子のパン作りで気をつける事、パンの材料の選び方などをお届けします。

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