先日、テレビで12歳以下の子どもに習わせる習い事ベスト1に、ピアノ、がなっていました。右手左手の小指を使うことが同時進行脳をつくると。2位、3位にダンスや体操などがあがっていました。
リトミックも同じではないだろうかと思うのです。リトミックは音楽を体で表現し、リズムも合わせながら音が急に止まったらみなも止まる。瞬時に理解し音を聞き、表現をし、体を動かし、どれだけの脳を動かすことでしょう。
実は音楽表現のみではない、リトミック。手先指先も使うことをたくさんするんです。
指先を使うと脳トレになる、ってよく聞きますよね。人間が動物ではなく考える事ができるようになったのは実は手を上手に使うことが出来るからではないかと思うのです。親指、人差し指、中指、この3つの指を上手に動かせないと物がつかめません。
赤ちゃんははじめ、全部のゆび、手のひらを使って物をつかみますがだんだんとおおきくなるにしたがい「つまむ」という作業が出来るようになってきます。箸を使う、ボタンを留める、などはこの3つの指の発達がないとできません。
足もそうです。つま先立ちなんて大きくならないとできません。足裏全体でしっかりと大地を踏みしめて立つ前には、はいはいをして足の指先、手、を使っていないと。その発達は、はいはいを飛びぬかしちゃうと脳のシナプスがうまく繋がってないところがいっぱいになってしまう。
リトミックで意図的に使う事でその部分の発達を促していきます。そこで、チラシや紙を使って指をつかって紙をちぎってあそびます。そこに音楽までつけて歌ってあげるとさらに楽しい、びりびり遊び。1歳から2歳にかけての初めてのびりびりはひっぱってしまい、指を使ってちぎる、ということができないので初めは教えてあげます。
ちょっと切れ目を入れてあげて持つところを教えてひねる。はじめは大きなちぎり紙も上手になるとちいさ~くちぎることが出来るようになります。のりを使ってはって何かの作品にしたりビニール袋にちぎったものを入れてボールにしたりしてさらに遊びは発展します。かさかさっという紙の集まった音は枯葉の音にもにて心地よいのです。たくさんのつぼを刺激するリトミックなのです。
こんなリトミックも1回、2回の単発で、よく子育て支援の一環などでいろんなあそびのひとつとして 無料でおこなわれていることが多いです。でも、たった、1、2回、いったところでは「あ~楽しかった!」で。終わり。それでは、リトミックのなんのよさも伝わらない。成長が見えない。できたことをたくさんほめてあげられない。
1回目はできないことが多いのです。それでもちょっとでもできてたら「すごいね!いえ~い」と、ほめてます。できればやはり、毎週1回、通い、脳をたくさん刺激して集中力、判断力、理解力、即時反応力、記憶力・・ありとあらゆる「力」をつけていってほしいと願います。
それには続けることが本当に大事。ちょっとごきげんななめの子どものいいなりになってすぐに教室を休んだりせず、できれば来て、しなかったらみてるだけでもよい。続けて来ること、参加する事が大切なのです。
松井 みわ 【Precious キッズケアリトミック&キッズゴスペル主宰】
記事テーマ
心と体それを支配する脳に25年赤ちゃんの時の大人の声かけ、回りの音楽は刷り込まれています。脳にはシナプスという伝達機能があります。リトミックは音楽を聴く、感じて動く、止まる、跳ねる、見て表現するなど5感をフルに使います。未満児にとってどんな関わりをしていったらよいかここでお話ししていきたいと思います。