教室の生徒さんに「温め直しではなくて、朝焼きたてのパンを朝食に出したいのですが、早起きしないで焼ける方法はありませんか?」とよく聞かれます。
焼きてパンを食卓に並べたい気持ち、とってもよくわかります。
焼きたてってやっぱりシアワセですものね。子どもの食いつきも違う気がします。
でも朝早く起きてもらうしかなく、そんなに頑張っていては毎日続かないので、
これまでは温め直してもおいしくいただけるパンの作り方をお伝えすることにしていました。
が、
その質問があまりに多いため、朝起きてすぐに焼きたてが食べられるパンを開発しました。
今回ご紹介するパンもその一つです。
形は不格好だけれど、味は最高!
家族の好みを生かしている、我が家のママの「おうちパン」。
そんなパンが一人でも多くのおうちに届きますように。
【アルミ標準バット6号(210X150XH29mm) 1つ分】
国産強力粉(今回はゆきちからを使用) 150g
インスタントドライイースト 1g(小さじすり切り1杯の4分の1)
塩 2g
きび糖(上白糖やグラニュー糖でもOK) 10g
牛乳 or 豆乳 70g
水 30g
レーズン 30g
※強力粉について・・・
今回のレシピは国産強力粉の「ゆきちから100%」を使っています。
数年前までは国産の粉はタンパク質の量が低く、どちらかというとどっしりもっちりとした食感に焼ける粉が多かったのですが、ここ最近国産の粉の中にもタンパク質量が多い物が増えてきました。農家の生産者さんのおかげです。
やはり国産の粉は安心。
もっちり、どっしり、ふんわりというさまざまな食感は、
粉の力だけではなく油脂が入るかどうか、水分量、発酵時間、いろいろなポイントの組み合わせですが、
これまでよりもふんわり焼いてみたいなという方には「ゆきちから」が今のところおススメです!
●ボウル大1つ
●ボウル小1つ
●ゴムベラ1本
●スケッパー、ドレッジ 1枚
●アルミバット、樹脂製容器など平たい入れ物 21㎝×15㎝×3㎝程度のもの
●トースター
【計量】
材料をデジタルスケールで計量します。ボウル大に強力粉、砂糖、塩。
ボウル小に牛乳と水を計量。小皿にイーストとまた別の小皿にレーズンを計量します。
【こね】 ※ホームベーカリーにお任せでもOKです。
こねる前にボウル小にイーストを上から振り入れ、1分置きます。1分置くと表面に浮いていたイーストが膨潤し沈みます。そうなればOKです。
水につけてから長い時間置くとイーストの元気がなくなるので、1分置いたらすぐにボウル大に一気に入れてこね始めます。
ボウルに入った粉類をゴムベラでぐるぐると混ぜ均一にします。
ここに一気にイーストを溶かした仕込み水を入れて、ゴムベラで混ぜます。
これ以上混ぜても変化がなくなる状態までゴムベラでこねたら、ゴムベラの生地をきれいに取り、手でこねます。塊になったらボウルの壁にたたむように生地を押し付け3分程度こねてください。
そこにレーズンを入れていきます。
生地の表面にくっつけたら、真中をスケッパーでカットし、片方の生地をもう片方の生地の上にのせ、少し押さえて再度同じ作業をします。
こうすることでミルフィーユのように生地・レーズン・生地・レーズンとなり均一に生地に具材を混ぜ込むことができます。
全体にレーズンが入ったら丸めてボウルに入れ、ラップをして10分程度休ませます。
【成形1】
台に取り出し、めん棒でバットの大きさに広げ、オーブンシートを敷いたバットに生地を入れます。
【発酵】
生地の上に打ち粉(強力粉)をふって、ラップをして冷蔵庫で8時間発酵させます。
見た目に1.5倍程度に膨らめば発酵完了です。
【成形2】 ※朝焼きたてを食べる場合はこの工程以降を朝行います。カットして焼くだけです!
生地をシートごと台に出し、スケッパーで好きな大きさにカットして焼きます。
【焼成】
トースターの場合・・・ 900wで15分焼きます。予熱は要りません。
魚焼きグリルの場合・・・ 5分程度焼きます。焦げやすいので、上が焦げてきたら途中でアルミホイルをかぶせてください。
※もっちりした食感に焼き上がります。もっとふわっとさせたければ常温で20分程度置いてから焼いてください。
あとはもぐもぐ食べるだけ! 子どもたちの笑顔が見られますよ。
お子様やご家族のお好みに合わせて、レーズンを別のものに替えてみてください。
●たまプラーザ パン教室minna レッスンしています。詳細はこちらです。
●「おうちパンママ応援プロジェクト」スタート!!!
トースター、魚焼きグリルで焼くスティックパンで活動をスタートしました。
ブログ、facebookなどでレシピの公開や作ったパンのご紹介、疑問への回答などしています。またこの秋はスティックパンのレッスンをカフェなどでも開催予定です。
簡単楽チンなスティックパンで手づくりをおうちに!
吉永 麻衣子 【パン教室主宰】
記事テーマ
「毎日食べるものだから、安心な材料で作ったパンを家族に食べてもらいたい!」そんなママの思いをかなえるレシピをお伝えします。 材料はスーパーで手に入るものを利用。生地はボウルひとつでこねるので、片付けは楽チン、時間もかからず力もいりません。冷蔵庫でゆっくり発酵するから焼きたいときに焼くことができます。さぁ、気軽に♪パン作りスタートです!