暖かさが次第にもどってきましたね。とても寒い日のある雪の降る4月。忘れられない2015年になっています。
最近、増えているように思うニュースの裏側にある問題について今日はメッセージとともに書かせていただきたいと思います。
お母さんが「育児に疲れた」とわが子を連れて・・・、またはあやめてしまった事件のことです。
みなさんはどのように感じたでしょうか?私はこの事件を10年前だったら、私もこんな風にしてしまうかもしれないくらい疲れているかも・・・(実際にするしないの問題は別です)そのくらい、疲れていることがあったと思います。
ただ、その時に周りにSOSを出していたかといったら、出せていなかった事実があります。
悲しい出来事の連鎖にはさみを入れる気持ちで今日はメッセージします。
日々、育児相談をさせていただき、本当にお母さんたちはよく頑張っているのに「まだまだダメ」とご自身を否定したり、もっと頑張ろうと鼓舞するお母さんが大半。
お話をきいて、SOSを出してもいいのよ。って言われたから簡単に言えるか?というと、フタをあけるとね。実は「いいづらい」と思っている。その向こう側にもし断られたらどうしよう。とかNGをだされたらどうしよう。という不安や葛藤をもっているのです。
社会は本当にまだまだお母さんにとって「北風」が強いな。って思うのですよ。少しずつ温かくもなっていますが、まだまだです。海外に行った方はみんないいますよね。みんな声をかけてくれたり、優しくしてくれる。日本はどうでしょうか?
若いもんが!と思われるかもしれませんが、お子さんが小さいときは、ある意味バリアフリーな状態であってほしいと思います。ベビーカーを押して
でこぼこ道や電車バス。本当に大変ですからね。でもこういう時に一言で「大丈夫?」「手伝いましょうか?」と声をかけていただけることがほんとうにありがたい。私たちはもっと大変だった!!!と声をかけられても、返事にこまります。
先日、テレビ番組で「親のことがすきか?」という海外との比較番組で私の予想通り、本当に本当に残念なのですが、「親が好き」と思うランキングの最下位は日本でした。
日本はつつましく、謙虚な心は大切な文化ですが、なにか大切なことを忘れて、自己否定を前面に出して言っているように思います。自分がダメ、自分のせいで・・・と社会のあたたかさ。本当に不足しているな。
なんだか、まるで「愛着がない」感覚です。これは日本全体の問題に対しての認識の不足もそうです。全体的に愛着不足・・・だな。
お母さんたちが辛いといいづらい、そして、お母さんたちも愛着のすくない社会に助けをもとめ、裏切られる不安もあるのでは…
ただ。子どもは愛を求めて目の前にいます。「愛されたい好かれたい」と毎日泣いたり、笑ったり。
社会の変容も少しずつ産後ケアなどが浸透して、もっと子育てに、お母さんに優しい国になるように変化しますが、一つ一つの家庭が「愛着」が形成されたら、きっとその家庭から出ていく人は愛を感じられる太陽のあたたかさをもって生きているのではと思います。
今日もお読みいただきありがとうございました。
思いは宝物
笑顔の花がたくさん咲いて
幸せの実が実りますように
やまがたてるえ
やまがた てるえ 【バースセラピスト NPO法人JASH 理事】
記事テーマ
産前 産後 心と体が不安定になる時期にそっと心に寄り添うメッセージをお送りします。育児で一番 大切なこと。それはお母さんの心と体の状態が心地よいことです。特に初めての、妊娠出産育児のなかで、戸惑い、ときに孤独すら覚えることがあるでしょう。子育ては未来を育てること。そのお母さんの笑顔の花が咲くメッセージを届けます。