12月。今年もあと1ヵ月になりましたね。時の流れは本当に早いですが、産後の時間の流れ…、ものすごく早く感じませんでしたか?
新生児は24時間で10回以上の授乳もあれば、排泄活動はおしっこで20回。排便でも8回と(個人差もあり、前後もします。)。
この生まれたての赤ちゃんのお世話と同時に、自分の体の回復をしていかなければなりません。では、回復はどのようにしたら促されるのでしょか?
それは一定の安静とまた心地よい感覚のリハビリテーションが大切になってきます。妊娠中に増えた体重は赤ちゃんのためだけではなく、体を守るためにも必要なことがあります。
出産中の出血量をご存じですか?500ml(ペットボトル1本分)以内は正常範囲なんです。そうなんです。普通の人が出血したら…、本当に大変だと思います。場合に応じて医療処置が必ず必要になる状態でしょう。
そこを産後はすごしているのです(出血量も個人差があります)また、胎盤のはがれたあとの子宮は「悪露」を出していきます。そして、子宮は2000倍の容積量に大きくなったものを8週間かけて元の子宮の形にもどすのです。経腟分娩では場合によって産道に傷が、帝王切開では腹部と子宮に傷が、ほかにも出産が難航して全身が疲労困憊・・・・なことも。
こんな大きな変化。そしてホルモンはエベレストから地上に落ちるように低下をおこします。
こんな産後の体の変化。みなさんはしっかりと考えたことがあったでしょうか?
昔の日本。いまでも、お話ししてくれる人もいるし出産場所でも伝えられることがあると思いますが、床上げ 21日間はお布団にいる生活を
ということがありますが、実際に21日間しっかりと休息をしている人と、休息したくてもできなかった人。休息することを知らなかった人、いろんな方がいると思います。昔の人の言葉って、とても大きな計らいがあると感じる日々です。
実際にゆっくり休むことが大切、かつ、リハビリテーションも大切だということをもっと広く知らせたいと感じています。
産後は体もホルモンもそして、心も大きく変化していきます。
だからこそ、体を大切に扱うことが大切です。呼吸をとにかく大切にしてみてください。腹式呼吸はインナーマッスルを整えてくれます。不安になったり、前かがみの授乳は呼吸を浅くし体を縮めてしまい、緊張をよび、余計なコリをうんでしまいます。ぜひ、呼吸を意識してみましょう。
産後しっかりと休息したあとは、次は体力が必要です。育児歴10年。いろいろな育児相談をしてきて一番育児に必要なこと!それは「体力」と体感しています。体を整えてあげることは本当に大切です。
ぜひ、体を休めあとは体を動かしましょう。体が動くと心も動きはじめます。お散歩でもいいし、バランスボールもおすすめです。
NPO法人マドレボニータさんの活動は本当に素晴らしいです。ぜひ、参加してみてください♡
お母さんが休息するときにしっかり休息。そして、元気に回復することがなによりも大切であなたが笑うと、子どもも笑います。
完璧なママよりもスマイルなママがいいかな~。といつも感じています。
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やまがた てるえ 【バースセラピスト NPO法人JASH 理事】
記事テーマ
産前 産後 心と体が不安定になる時期にそっと心に寄り添うメッセージをお送りします。育児で一番 大切なこと。それはお母さんの心と体の状態が心地よいことです。特に初めての、妊娠出産育児のなかで、戸惑い、ときに孤独すら覚えることがあるでしょう。子育ては未来を育てること。そのお母さんの笑顔の花が咲くメッセージを届けます。