赤ちゃんを毎日抱っこしているパパママ。 やんちゃなキッズのお世話に追われているパパママ。育児は体力勝負ですね。
抱っこも、実はこれ、結構体力を使います。特に産後、不安定な身体での抱っこは、時に腕や腰、肩に負担がかかることも。
もしかしたら、「つらかった時期だから、もう戻りたくないな。」
「もう大きくなったから、抱っこはもう卒業! 抱っこはもうしたくない」
と思われる方もおられるかもしれませんね。
人にもよりますが、確かに辛い時期は、多かれ少なかれあります。授乳やオムツ替え、離乳食作り、夜泣きに寝かしつけ。
部屋は掃除もままならず散らかったまま。
鏡に映った自分は疲れた顔...化粧なんてもう何日していないだう...。
そう、自分のことを後回しにして、一生懸命でしたよね。
でも、もう一度ここで思い出していただきたいんです。
そんな一生懸命な中、お子さんを抱っこした時のこと。
泣いてても「きてくれたんだ!」と安心して泣きやんだり。
笑ったり、一生懸命おっぱいを吸ったり。
胸の中でやさしい寝息を立てながら眠ったり...。
あたたかさや安らぎ、ちいさい命の尊さを感じませんでしたか?
とてもやさしい気持ちになれたことも、多かったのではないでしょうか。
「この子を大事に育てていこう」 「この子を守るんだ」
抱っこが、そんな気持ちを湧き上がらせてくれるんです。
この時期を乗り越え、だんだん親は体力や筋力、そして、内側にある芯の強さがついてきます。
産後泣いてばかりだったり疲れた顔をしていたママが、どんどんたくましくなってくるのをみてきました。
私も二人の育児を経て、強くなったなと実感しています。
子どもたちからのプレゼントですね。
今までの記事でもお伝えしてきましたが、子どもはまだまだ親のぬくもりを求め続けます。
キッズになっても、「抱っこしてー!」「ギューして!」と。
そんな時は、いっぱいいっぱい、ギューしてあげましょう。
あったかさにつつまれて、安心したら、笑顔で歩いていきます。
もっと大きくなってからも、背中や肩をやさしくポンとしたり、手を握ったり…。
それだけで子どもは元気づけられます。
親やおじいちゃんおばあちゃん、保育園・幼稚園の先生、その他見守る大人たちにあったかくギューされた経験・記憶。
それは子どもたちが大きくなった時、家族以外の大事な誰かへの「あったかい愛」につながっていきます。
大事な友だち、愛する人。
我が子が誰かを、やさしく肩にふれながら元気づける。
愛する人と手をつなぎ、やさしく抱きしめ、抱きしめられる。
いつか親となった時、その子を愛情たっぷりに抱っこする...。
これはとても素敵なスパイラルではないでしょうか?
そして、そのスパイラルを作るのは、私たち親の大事な役割の一つではないでしょうか。
ふれあいを通して、子どもは大事なことをいっぱい学んでいきます。
スキンシップに卒業はありません。
愛情あるふれあいが、ずっとずっと、抱っこから形が変わっていっても続いていくことを願います。
あったかくやさしい未来のために。
これからも、あたたかい抱っこを、沢山の方に伝えていきます。
一年間ありがとうございました。
東山 弥生 【ベビーダンス・抱っこ姿勢「やさしいはな」主宰】
記事テーマ
赤ちゃんを育てるうえで欠かせない「抱っこ」「タッチ」などのふれあい。 でも、時として、ママのカラダや心に負担をかけることも…。 大人になってもスキンシップは必要。 その入り口であるこの時期を、親子でもっと長く楽しめるには、どうしたらよいか。 ベビーダンスや抱っこ姿勢の講師として、そして2児の母の目線から、お伝えします。