10月6日は十三夜。十五夜でお月見をしたなら十三夜にもお月見をするとより縁起が良いそうです♪今回はお月見にちなんで、伝統的なふろしきを使った和モダンなラッピングアイデアをお伝えしたいと思います。
古くから伝統的に使われてきたラッピングアイテムである風呂敷。かさばらないし、繰り返し包めて、包む大きさも選びません。柔軟にどんな形のものでも柔らかく包むことができる風呂敷は万能選手!今回は基本の包みである『おつかい包み(平包み)』をご紹介いたします。
1.ふろしきを四隅の一角が手前にくるように置き、中央に包みたいものを置く。ふろしきは正方形ではないので多少のズレは気にしなくて大丈夫です。
2.手前の角を折り上げる。
3.左の角を立ちあげ、左手前の辺に合わせるように折り上げる。
4.右側も同様に折り上げる。
5.この時に正面から見て左右の辺から大きくはみ出さないようにすると美しい仕上がりに。
6.奥の角を立ち上げ、手前に折り仕上げる。
左右から折り始め、角を上にあげたまま左右を結び合わせるとこんな可愛いうさぎ包みにもアレンジできます。
季節の贈りものをする時に、その季節に合った柄を選ぶと旬の贈りものの印象が高まります。
日本古来のアイテムだからこそ、ふろしきには季節の柄がたくさんあります。サイズも多様に展開されてますので、包みたいもの、包みたい時期に合わせて揃えておくと便利です。最近はネットでも手軽に求めることができますし、専門店で手にとって選ぶこともできます。同じ『おつかい包み』でも柄が違うと印象が異なります。下の写真で使ったのは月齢により月の形が移り変わる様子が描かれた風呂敷です。
風呂敷は差し上げる前に包みを開き、中のギフトだけお渡しすることが一般的な作法として認識されていますが、最近では可愛らしい風呂敷が多いので、そのままギフトとして贈るのも喜ばれるでしょう。その際には『とても可愛い風呂敷だったのでよかったらお使いくださいませ』など一言添えると親切です。
十三夜は日本独自の風習で、その昔は秋の収穫を祝う行事だったそうです。穫れたての栗や豆をおそなえすることから『栗名月』や『豆名月』とも呼ばれています。
うさぎのモチーフのギフトと共に栗ご飯や豆ごはんなど、ほっこり季節の温かみと感謝の気持ちを添えてお月見のギフトラッピングにいかがでしょうか?季節の行事に季節のお包みを。ラッピングを通じてより豊かな暮らしのお手伝いができたらこんなに嬉しいことはありません。
みなさま、どうぞ楽しいお月見をお過ごしくださいませ。
中上 マキ 【グレースブルーム 主宰】
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特別な日のスペシャルな贈り物や、お友達へのちょっとしたプチギフト、手作りのお菓子のおすそ分けやお返しの品など、暮らしの中で贈り物のシーンはたくさんあります。贈るお相手を思う心をギフトに添えて、贈り物を素敵にお包みできたら幸せ気分がアップすること間違いなし!貰う方も、包む方も幸せになれるギフトラッピングの簡単・可愛いアイデアをお伝えします。