先に挙げた例でもお分かりのように、使いやすさ・片づけやすさに関わるのは、モノを取り出す・しまうまでの動作の数。
この「動作数」は、モノを使う頻度に合わせて、考えていきましょう。
では、次の3つのモノのしまい方について、想像してみてください。
① 毎日使う、鍵
② 外出のたびに使う、上着
③ 1週間に数回取り換える、トイレットペーパー
動作数が「1」
① 棚の上に載っているトレイの上に鍵を置く
② 壁のフックに上着をかける
③ 蓋の無い収納ボックスに入っているトイレットペーパーを、取り出す
動作数が「2」
① 収納ボックスの蓋を開けて、中にカギをしまう
② クローゼットを開けて、上着をかける
③ 収納ボックスの蓋をあけて、トイレットペーパーを取り出す
動作数が「3」
① 扉を開けて、収納ボックスの蓋を開けて、カギをしまう
② クローゼットを開けて、引き出しを開けて、上着をしまう
③ 扉を開けて、ビニールを開けて、トイレットペーパーを取り出す
それぞれの場合での使い勝手が、想像できましたか?
頻繁に使うものほど、動作数が少ない、つまり、簡単なしまい方が、適しています。
その反対に、たまにしか使わないモノは、動作数が多くても、さほどのストレスを感じることなく取り出し・片づけることができます。
「使う・しまう」がスムーズになると、家事がはかどり、ママも家族も、笑顔になれます!
今お使いの場所が、「使いにくい」と感じる時は、「動作」が最適か、見直してみてください。
高麗 朋子 【1級家事セラピスト/整理収納清掃コーディネーター】
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掃除や片付けって、苦手な方が多いです。でもね、ちょっとしたコツを知るだけで、負担を減らすことができるんです!片付いた部屋では、ママの家事がはかどり、パパや子どもも、お手伝いがしやすくなります。ママの笑顔は、家族の笑顔。私たちの、最も身近にある「暮らし」に目を向けて、ママが輝き、家族が笑う、『暮らしやすく』のコツをお伝えします!