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子どもが続けられるしまい方のコツ/2015年5月

分けたものを、しまう

新学年が始まって1ヵ月。新しい生活にもすっかり慣れたころでしょうか。

前回は、子ども部屋収納の基本である「分ける」をお伝えしました。引き続いて今回は、分けたものを「しまう」コツをお伝えします。部屋でモノを使うのは、子どもです。いつまでも親を頼らないように、子どもが続けられるしまい方に注目してみましょう。

「片付け」と聞くと、しまい方・収納術に目が行きがちです。ですが、片付けの上手くいかない原因の1つが、「しまう」ばかりに目を向ける事。今持っているモノを全てしまおうとすると、上手くいきません。「しまう」の前には、これまでお伝えしてきた「選ぶ」⇒「分ける」というステップが必須です。事前のステップがまだの方は、「新学年のスタートは、春休みの片付けで決まる!」「子ども部屋収納の基本」をご覧ください。

その①簡単に

「子どもの片付け」で挙げられるお悩みの1つは、「出しっぱなし」です。出しっぱなしになる原因の1つは、しまうのが「面倒くさい」事。

子どもの多くは、面倒くさがりです。蓋を開ける、引き出しを引く、ハンガーにかける、といった簡単な動作でさえ、面倒と感じます。しまい方は、出来るだけ子どもにとって簡単に。しまい方を簡単にする1つの方法は、動作数を減らすことです。出しっぱなしになりがちなモノは、しまう時の動作数を今より減らせないか、見直してみてください。

例えば、使い終わったら筆記用具が出しっぱなしになっていませんか? 筆記用具のしまい場所が、戸棚の中、引き出しの中、筆箱の中、であったとしたら、そのワンアクションでさえ、子どもには面倒と感じるのかもしれません。その場合には使いやすい高さの場所にペン立てを設置する、良く使う筆記具をまとめてトレイにのせる、といった簡単な方法を試してみてください。

その②見えるように

片付けの苦手な子どもは、たくさんのモノを管理することが苦手です。自分が何を持っているのかさえ、全てを覚えておくことができません。ですから、見えないモノ⇒使わないモノへと変化してしまいます。モノはなるべく、収納場所の中で見えるようにしまいましょう。

例えば、引き出しなら上からすべてを見渡せるように。立ててしまうと、モノが隠れず全てを見渡すことができます。

教科書やノート、本では背表紙をこちらに向ける。ブックカバーは外しておきましょう。

奥行きのある収納場所では、奥にモノを詰め込まないように。引き出しなどを利用すると、奥に入れたモノも見えるようになります。

その③ゆったりと

モノは、収納場所いっぱいに詰め込まず、ゆったりとしまいましょう。モノの量は、収納場所の8割が理想です。

例えば、子どもの洋服を畳んで、引き出しの中に上から見渡せるように立てて収納します。引き出しいっぱいに詰め込まれていると、隣の洋服も一緒に飛び出してきてしまいます。飛び出した洋服をきつく詰め込まれた洋服の中に滑り込ませるのは、子どもにとって至難の業。すると、洋服をぐちゃぐちゃのまま引き出しの中に入れるだけ、もしくは、出しっぱなしになってしまうのです。

ゆったり収納は、場所が空いているので、モノが増えがちです。子どもはまだ、持ち方の意識が低いですから、特に注意が必要です。モノの量を少なめに抑えていても、すぐに収納場所いっぱいになってしまいます。収納場所からモノがはみ出して来たら、見直しのサイン。こまめにモノの見直しを促すことで、「持つ=使う」の意識が定着していきます。

子ども目線で

片付けは、どの世代であっても、使う人の事を考えて行うのが鉄則です。子どもの部屋は、子どもが使いますから、「子ども目線」を忘れないようにしましょう。大人にとって簡単だったり、当たり前のように思えることも、子どもにとっては難しかったり、当たり前でないことも多くあります。

そのモノ・部屋を使う子どもの気持ちになって、子どもと一緒に片付けを進めましょう。

Mama's profile/プロフィール

高麗 朋子

高麗 朋子 【1級家事セラピスト/整理収納清掃コーディネーター】

記事テーマ

家事から、ママが輝く・家族が笑顔になる!

掃除や片付けって、苦手な方が多いです。でもね、ちょっとしたコツを知るだけで、負担を減らすことができるんです!片付いた部屋では、ママの家事がはかどり、パパや子どもも、お手伝いがしやすくなります。ママの笑顔は、家族の笑顔。私たちの、最も身近にある「暮らし」に目を向けて、ママが輝き、家族が笑う、『暮らしやすく』のコツをお伝えします!

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