前回は、洗剤の選び方をお伝えしました。今回は道具選びのポイントを、次の3つに分けて、お伝えします。
汚れの固さ、意識したことはありますか?
埃のようなふわふわした汚れや、こぼして直ぐの調味料などは、やわらかい汚れです。それに対し、ガス台で固まったカチカチの油汚れや鏡のうろこなどは、かたい汚れです。それぞれどんな道具を使ったらよいでしょう?
やわらかい汚れには、やわらかい素材の道具を。また、かたい汚れには、固い素材の道具を使うと、汚れは落ちやすいのです。
やわらかい素材の道具とは、マイクロファイバークロスや、はたき、刷毛ぼうき、アクリルたわし等、また、固い素材の道具とは、金属やプラスチックでできているへらやたわし、ブラシなどです。
汚れと道具の固さの関係では、「汚れの固さ < 道具の固さ」を意識してみてください。
道具が、固さにおいて、汚れに勝てなければ、汚れを落とすことができません。固い汚れに、やわらかい道具で対抗しても、負けてしまうのです。
右の写真のメラミンスポンジは、それ自体がとても柔らかい素材でできています。使っていると、消しゴムのようにボロボロになってしまうことがあります。それは、自分の身体を削りながら汚れを落としているからなのです。
対する汚れが、スポンジよりも固かったら、負けてしまいます。だから、カチカチの汚れには、勝てない道具なのです。
メラミンスポンジが負けてしまうようなカチカチ汚れは、まずヘラのような固い道具を使って、こそげ落としてみてください。
道具は、使い終わった後に、後始末を行います。次に使う時に、すぐに使える状態にしておくためです。
汚れた道具は、汚れを落とします。濡れた道具は、乾かします。できるだけ後始末に、手間をかけずに済むような道具を選ぶことも、大事なポイントの一つです。
べたべたの油汚れは、道具に付くと落としにくいです。布やブラシを使うと、その道具自体に移った汚れを落とすために、また洗剤を使わなくてはなりません。そういった場合には、使い捨ての道具を選ぶと、良いでしょう。ぼろ布やペーパーを使って、おおかたの油汚れを落としてから、雑巾等で拭き取れば、道具に付く汚れも、少なくて済みます。
高麗 朋子 【1級家事セラピスト/整理収納清掃コーディネーター】
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掃除や片付けって、苦手な方が多いです。でもね、ちょっとしたコツを知るだけで、負担を減らすことができるんです!片付いた部屋では、ママの家事がはかどり、パパや子どもも、お手伝いがしやすくなります。ママの笑顔は、家族の笑顔。私たちの、最も身近にある「暮らし」に目を向けて、ママが輝き、家族が笑う、『暮らしやすく』のコツをお伝えします!