前回は、お手伝いのステップについて、お伝えしました。今回は、子どもがお手伝いをしやすくなる、環境づくりについてお伝えします。
暮らしがお手伝いしたくなる環境になっていれば、子どもがお手伝いを続けやすくなります。
次の3つのポイントに沿って、暮らしを整えていきましょう。
自分以外の家族が何もしないのに、自分ばかりお手伝いをお願いされては、子どもも嫌になってしまいますよね。
小さな妹や弟がいたら、小さくてもできるお手伝いを、お願いしましょう。
また、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんといった、お母さん以外の大人はどうでしょうか。子どもは大人の事をよく見ているものです。大人が自分の事を他の人にやってもらっていたら、子どもに与える影響は良いものではありません。
おじいちゃんやおばあちゃんに、お手伝いをお願いしにくい時は、「おじいちゃんやおばあちゃんも、こんな家のお仕事をやっているよ!」と子どもに気づかせてあげましょう。
お父さんがお休みの日に、一緒に取り組むお手伝いは、子どもにとって、お母さんとやるのとは違った楽しさを感じるでしょう。また、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に行うお手伝いは、子どもが喜んで取り組みやすいです。
家族みんなが家のコトに取り組んでいる環境を、子どもが感じることができていると、お手伝いが楽しくなります。子どもがお手伝いしたくなるように、家族を巻き込んでしまいましょう!
お手伝いを始めたばかりの子どもは、まだ家事が上手ではありません。いつも家事をやり慣れているお母さんから見たら、やり方や仕上がりに、不満がある場合も多いと思います。
「こんなやり方じゃダメ」「これじゃあやり直し」なんて、言っていませんか? そう言われてしまっては、子どもはやりたくなくなってしまいます。
そんな時でも、まずは「やってくれてありがとう」と、言葉をかけましょう。そしてその後で、「いつもお母さんは、こうやっているよ」「こうなっていると、使いやすいよね」と、より良いやり方に、気が付かせる言葉をかけます。
お手伝いに慣れてきて、家事が上手になってきたときも、まずは「やってくれてありがとう」。
家族の中で「ありがとう」が溢れていると、子どもがますますお手伝いをしたくなってきますよ!
高麗 朋子 【1級家事セラピスト/整理収納清掃コーディネーター】
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掃除や片付けって、苦手な方が多いです。でもね、ちょっとしたコツを知るだけで、負担を減らすことができるんです!片付いた部屋では、ママの家事がはかどり、パパや子どもも、お手伝いがしやすくなります。ママの笑顔は、家族の笑顔。私たちの、最も身近にある「暮らし」に目を向けて、ママが輝き、家族が笑う、『暮らしやすく』のコツをお伝えします!