片付いた理想の状態を考えるとき、「モデルルームのような部屋」や、「雑誌に載っていたあの写真の部屋」といった静止画を想像しがちです。でも実際には、その部屋の中で、モノが動き回ります。
ちょっと一息コーヒーを飲めば、カップが汚れる。子どもが遊べば、おもちゃが散乱する。店でモノを買えば、新たに暮らしに入ってくる。
綺麗に整った部屋が、そのままの状態で続いているわけではないのです。特に子育て中は、暮らしにあるモノの量が多い時期。
「元に戻す」ことが出来る状態を作るために、やらなければならないことがあります。それは、
「定位置を決める」
「定位置」とは、つまり使った後にしまう場所。
「定位置」が適切であれば、「元に戻す」が確実になり、散らかることはありません。
ですが、実はこれを決めるのが、難しいところ。
片付けたのに、すぐに元に戻ってしまう・・・
という方は、そこが「しまいやすい」場所なのか、見直してみてください。
「しまう」という動作は、「使う」という動作よりも、より高い意識が必要となります。
いつもダイニングの椅子にカバンが置きっぱなしになっているのなら、カバンの置き場所を見直してみましょう。
家に帰ってからカバンを使うことがないとしたら・・・
それをしまうためだけに、別の場所にあるしまい場所へ持って行くことは、億劫ですよね。
その結果、「元に戻せない」となってしまうのです。
モノの定位置は、「使う」と、「しまう」を意識して、確実に「元に戻す」を実行しましょう!
次回は、「定位置の決め方」を具体的にお伝えします。
高麗 朋子 【1級家事セラピスト/整理収納清掃コーディネーター】
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掃除や片付けって、苦手な方が多いです。でもね、ちょっとしたコツを知るだけで、負担を減らすことができるんです!片付いた部屋では、ママの家事がはかどり、パパや子どもも、お手伝いがしやすくなります。ママの笑顔は、家族の笑顔。私たちの、最も身近にある「暮らし」に目を向けて、ママが輝き、家族が笑う、『暮らしやすく』のコツをお伝えします!