木々の緑が、目にまぶしい季節になりましたね。GWにベランダに植えたキュウリや、ミニトマト、グリーンカーテンのゴーヤの苗は、暖かい太陽の日差しを受けてグングンと成長しています。
これからの夏シーズンに旬をむかえる、トマト、キュウリ、ピーマンなどは野菜のどこを食べているのか知っていますか?色も形もさまざまな野菜は、植物としてどの部分を食べていのるでしょうか?グループに分けてみましょう。
☆実を食べる野菜(果菜類・かさいるい)・・・ナス、トマト、ピーマン、キュウリ、枝豆、グリーンピースなど
☆蕾を食べる野菜(果菜類・かさいるい)・・・ブロッコリー、カリフラワー、ミョウガなど
☆葉を食べる野菜(葉菜類・ようさいるい)・・・キャベツ、小松菜、ホウレンソウ、白菜、玉ネギ、ネギなど
☆茎を食べる野菜(茎菜類・けいさいるい)・・・アスパラガス、たけのこなど
☆根や地下の茎を食べる野菜(根菜類・こんさいるい)・・・ニンジン、ゴボウ、サツマイモ、ジャガイモ、レンコンなど
昨日食べた野菜はいつくありましたか? 自分の好きな野菜や苦手な野菜は、どの部分を食べる野菜でしたか?
時期によっても特徴が分かれる野菜ですが、年間を通じ比較的購入回数が多い野菜を講座などで聞いてみると、果菜類のトマトやキュウリ、ピーマン、そして葉菜類のキャベツ、レタス、ほうれん草と答える方がとても多くいます。実を食べる果菜類は熱帯原産のものが多く、夏に旬の時期を迎えます。熟したトマトの真っ赤な色や、ツヤツヤと肌が光るピーマンのビタミンカラーは、食卓に並ぶだけで元気になれそう!葉を食べる葉菜類の多くは、サラダなどで生で食べたり、冬の季節は鍋物料理などで食す機会が多くあります。
また根菜類のサツマイモやゴボウ、レンコン、ニンジンなどは、多くは秋から冬に旬を迎える野菜。加熱調理をすることで、ほっこり、ほくほくが味わえる、実りの秋の野菜たちです。野菜と一口に言ってもそれぞれの特徴がありますが、生でも美味しく食べることができたり、手軽で簡単に「おかず」として調理しやすい葉菜類などに比べると、煮物や揚げ物など必ず加熱してから食べる根菜類については、家庭料理としては少し扱いにくさを感じている方もいるようです。
果菜類、葉菜類、根菜類・・・・・。皆さんの家庭では、ぞれぞれどれくらいの割合で食していますか?
植物の根や茎が大きくなって、養分を蓄えている根菜は、エネルギーになるでんぷん質などの糖質を多く含んでいて栄養価がとても高いので、成長期のお子さんに必要な栄養素がたくさん含まれています。この栄養素を手軽に、簡単に食べることができるように、市販のシリコンの野菜チップスメーカーを使っておやつにしてみました。
じゃがいもは洗って皮つきのままスライサーでスライス。キッチンペーパーで野菜の水けをしっかり取った後、野菜チップスメーカーに並べます。
そしてレンジで加熱。野菜やレンジのワット数などで多少異なりますが、おおよそ4~6分ほど加熱するだけで、美味しい野菜チップスが完成!
パリパリのポテトチップスが出来上がりました。
いろいろな根菜を使い、チップスを作ってみました。皮ごとスライスして加熱していると、それぞれの野菜の独特な香りがただよってきます。
ニンジンのほんのりとした甘い香りに比べると、サツマイモやカボチャはもっと濃厚な甘い香りがしてきて、それだけで幸せな気分に。ゴボウは特有な土臭さがあたりに漂ってきて、力強さを感じます。野菜は見た目にも違いがあるけど、香りにも特徴があるんですね。油で揚げていないからとてもヘルシーだし、野菜本来のうまみが凝縮されているので、どれも力強い野菜のパワーを味わうことができます。
根菜は土のなかで大地からの恵みをじっくりとたくさん受けて育っています。ゴボウは細く長く。里芋はゴツゴツ、ジャガイモは丸く。サツマイモはゴツゴツ長く。見た目にも個性的な根菜類は、食べると何だか元気に、強くなれそうな気がしませんか?
独特のにおいが強くて、固い野菜は子ども達には敬遠されがちなんですが、食べたかをちょっと工夫するだけでもずいぶん違ってきます。
ふだん根菜をあまり食べない。お腹を壊しやすく便秘気味。またおやつに甘いお菓子や飲料をよく食べるお子さんには、根菜のもっている大地のパワーをいただきましょう。皮ごとスライスしてレンジで加熱しただけなので、「野菜をそのまま食べられた!」と自信もついてきます。
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。