この温かい陽気の頃に植えつけすると、夏時期に収穫できるのが夏野菜の苗。トマトやキュウリ、ナスなど、ホームセンターや園芸店では一年で一番苗が豊富に並んでいます。
種類も多くて、あまりスペースがなくてもプランター等で栽培できる野菜苗も増えてきたので、家族で野菜作りを楽しんでいる方もたくさん増えてきました。
畑とは別に、昨年私もベランダでミニトマトやキュウリ、ゴーヤなどを育ててみました。
小さかった苗も太陽の光を浴びてグングンと成長し、あっという間に大きくなるので、支柱を立てたり、脇芽を摘んだりと野菜の育て方を参考に世話をしましたが、思った以上に大きくなり焦るばかり。
ミニトマトは実は小さなトマトだけと、苗はかなりの大きさになるし、蔓を伸ばして成長するキュウリやゴーヤなどは四方に蔓を伸ばして上へ上へと伸びてしまいプランターからはみ出てしまう勢いに困惑しました。
畑だともっと大きな支柱を立てたりできるのですが、プランターで、そしてベランダの限られた場所では、それも出来ず。
結局最初だけ収穫できて、その後すぐに枯らしてしまいました。
そんな悲しい経験を話を園芸店の方に話したら、実は同じような経験をされている方がとても多いとのこと。
特に短時間に実をたくさんつける夏野菜は、収穫するのが楽しみでもありますが、思った以上に早く大きく成長するのでこうした失敗例が多いのだそうです。
おうち栽培のいいところは、野菜になるまでの姿を間近でみることができる事。
ピーマンの花は、こんなに白くてかわいい星形をしています。
花がしぼんで子房が育ち始めると、ピーマンの小さな赤ちゃんが現れます。
花から食べられる大きさに育つのは約2週間。その間にも次々に新しい花が咲いていきます。
緑のピーマンはまだ若い果実で熟していないので、鳥や動物に食べられないように独特と苦みや強い匂いがありますが、熟すと赤くなって苦みもなくなってとても甘いピーマンになります。
この完熟した赤いピーマンは、ヒヨドリの大好物! 甘くて美味しいのを知っているので、大事に育てたピーマンを横取りされないようしっかり観察しましょう。
身近な場所で野菜が育つのを見ることで、野菜も生きていることや食べ物には命があることを知り、食べ物を大切にする心や感謝する気持ちが生まれてきます。
水やりやなど日ごろのお世話をお子さんにお任せし、収穫するまで観察しながらピーマンの成長を楽しんでみてください。
大事に育てた野菜は愛着が湧いて、収穫し食べてみよう!という気持ちが出てきて、苦手な野菜も自然と口にしてくれるかもしれませんよ。
こまえパクパクぴーれ
「親子で野菜を楽しもう!~みんなで野菜が好きになる~
野菜コラムがスタートしました。
http://kosodate-recipe.net/komae/?mode=topics_detail&idata1=2015050808515425122
東京で一番小さく、全国でも二番目に小さい東京都狛江市(こまえし)は美味しい野菜が育つ産地。
狛江市の形は特産の枝豆の形をしています。
美味しい地場野菜、産地情報など紹介しています。
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。