季節が変わると、お店の野菜売り場も品揃えが変わってきます。
一年を通し、中でも品数が多い野菜に入るトマトですが、春の時期には、ファーストトマトが仲間入りします。
「ファーストトマト」
聞いたことありますか?
昭和13年に愛知県豊橋市で誕生し、愛知の伝統野菜にも認定されているファーストトマト。
おなじみの真ん丸型の桃太郎トマトに比べると先がすっと尖っているのが特徴で、この尖がりが見た目にも可愛いのですが、輸送中に傷がつき傷みやすいこと。また完熟系トマトが多く普及されるようになり、年々生産量は減少傾向にあります。
売り場には期間限定でしか並ばないので、このファーストトマトが出てくると「暖かくなってきたな!」と春の訪れを感じることができます。
味わいは甘みと酸味のバランスがとてもよく、口にするとうま味ぎゅっと口に広がるので、ファンも多いトマトの一つです。
お子さんでトマトが苦手な原因として多いのが、「ヌルヌルでグニュっとしたゼリーと種がイヤ!」なこと。
口にするとしっかりした果肉に比べて、かなり柔らかめなゼリーが溢れ出す食感や、少し酸味を感じるのが好まれない原因の一つにあります。
ゼリーや種を除けば食べられたり、ミニトマトならそのまま食べられたりするトマト嫌いさんは、トマトが苦手ではなく中身を食べたくない場合が多いので、カットして中を出してしまったり、ゼリーが少ないファーストトマトを食べてみましょう。
春が旬の野菜を使ってサラダを作りましょう!
・ファーストトマト 1個(食べやすい大きさにくし切りに)
・スナップエンドウ 5個(筋をとり熱湯で茹で半分にカット)
●ドレッシング
・新玉ねぎ 1/2個(細かくみじん切りにする)
・ゆで卵 1個(みじん切りにする)
・ヨーグルト 100g
・塩 小1
・こしょう 少々(お好みで)
・酢 大1
カットしたファーストトマト、スナップエンドウをお皿に盛り付け
ドレッシングをたっぷりかけます。
ファーストトマトの形をいかしくし切りにカットしていますが、子どもの場合はいちょう切りにした方が、皮とゼリーがぼどよく分散して口に入れやすく食べやすくなりますよ。
みずみずしく水分が多い新玉ねぎは辛味もマイルドで生で食せますが、玉ねぎ独特のツンとした刺激を舌に感じる事があるので、お子さんに食べさせる時には耐熱容器で少し加熱し冷ましたものを混ぜるか、ドレッシングの材料を全部混ぜ一日置いておくと辛味が和いできます。
大人向けには、粒こしょうを多めに加えると、刺激的なアクセントも加わるのでおススメです!
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。