お店の野菜コーナーや産直野菜売り場などをのぞくと、たまに見慣れない野菜が並んでいることがあります。
さて、このお野菜はいったいなんでしょうか?
見た目はずんぐりとしてて、サツマイモにも似ている感じです。
では、真ん中から切ってお腹の中を見てみましょう。
外の皮とは対照的に、中は薄いクリーム色をしています。
この野菜は「ヤーコン」といい、原産は南米のアンデス高原の野菜です。
見た目から芋のようなホクホク甘いを想像しがちですが、食感は梨のようにシャキシャキ! ほんのりと甘くて水分が多いので生でも食べることができるのです。
オリゴ糖のかたまりであるフラクトオリゴ糖が豊富に含まれているので、善玉菌を増やし悪玉菌を減らしてくれ腸の調子を整えてくれたり、ダイエット中の食事にもおすすめです。
サラダにはキュウリと同じように薄くスライスして食べたり、スティックにしてバーニャカウダでいただくと、すっきりとした自然の甘みと食感が梨にとても似ているので、その食べやすさにびっくりすると思います。
かき揚げや、はさみ揚げなどの揚げ物や、糠漬けにするのも美味しいレシピです。
秋から年末にかけて収穫したものを1~2ヵ月間保存すると甘みが増してくるので、今が一番美味しい食べ時を迎えています。
見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
こちらも新顔の野菜。緑色のフリフリが特徴ですが知っていますか?
食べたことはありますか?
名前はプチベールと言って、芽キャベツとケールを交配して作られた野菜。
プチベールはフランス語で「小さなみどり」という意味で、ピンポン玉くらいの大きさをしています。
畑ではこんな風に育っています。
芽キャベツは脇芽が丸くなるのに比べて、プチベールは丸くならずにフリフリのまま。
緑のバラの花みたいで可愛いですね。
農家さんで収穫のお手伝いをさせてもらいました。
子どもの手だとちょうど手のひらに収まるくらいの大きさなので、根元を持ってポキッと簡単に取ることができました。
(畑の取材協力:狛江GAP研究会 会長 谷田部 正美さん)
見た目にもバラのようで可愛いいプチベールは、小ぶりなので1~2分熱湯で茹でるだけで下準備はOK!
味にはクセがなくて、野菜が持つ自然の甘みが感じられます。糖度は11~13度もあるので苦みはありません。
一口サイズの大きさなので、お弁当の彩りにもぴったりなんですよ。一つ入れるだけでも、お弁当箱に花が咲いたように華やかになります。
アブラナ科の緑の葉物野菜の青い独特の匂いやえぐみ、そして固い食感などが苦手なお子さんには、ぜひおススメしたい野菜の一つです。
このプチベールもアブラナ科の仲間なので、他の野菜が苦手でも、プチベールが食べられたら苦手克服にも一歩近づいていきます。
野菜には栄養もいっぱい!そして楽しみ方もいっぱいあります。
新顔野菜には今までになかった見た目や、個性的な食感など特徴的なものも多くありますので、
「これなんだろう?どんな味がするのかな?」と、お子さんと一緒にはずむ会話でより食を楽しむことができたらいいですね。
畑の取材協力:狛江GAP研究会 会長 谷田部 正美さん
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。